遊園地に美しき世界遺産も。日本では見られない神秘的な世界の「岩塩坑」

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2022/10/03

遠い昔の地殻変動で、海水の塩分が結晶化してできた「岩塩」。実は日本では採られていないため岩塩を採っていたスポットには、あまり馴染みがないかもしれません。

いまでこそ料理に欠かせない調味料として塩がありますが、意外にも世界の塩と日本の塩には違いがあるのですね。そんな岩塩といえば、世界で採られるおよそ半分はヨーロッパ産といわれているほど。

そこで今回は、岩塩の採掘がさかんなヨーロッパにある美しき「岩塩坑」を紹介していきましょう。

※本記事は新型コロナウイルス感染拡大時のお出かけを推奨するものではありません。新型コロナウィルスの海外渡航・入国情報および各施設の公式情報を必ずご確認ください。

トゥルダ岩塩坑/ルーマニア

image by:In Green/Shutterstock.com

ルーマニア西北部の町トゥルダにある「トゥルダ岩塩坑」ですが、正確にいうと元岩塩坑です。1932年に閉山しましたが、その後改修されて、地下アミューズメントパークになりました。

最深部地下約400mになる元坑内は観覧車、ミニゴルフ場、卓球場、ボーリング場、コンサートホールなどがあります。

なんと地底湖でボートに乗車も可能!地下のため気温は10度前後と涼しく、内部を覆っている塩の結晶の美しさは必見です。

ベルヒテスガーデン岩塩坑/ドイツ

image by:Mariangela Cruz/Shutterstock.com

ベルヒテスガーデン岩塩坑」はドイツ南東部の町で、ここにある岩塩坑は1517年から現在まで採掘が続いています。見学者は作業着を着て坑内に入り、トロッコで現場まで下りるので臨場感満点。

image by:Mariangela Cruz/Shutterstock.com

坑内見学のほかに、坑内の滑り台を滑り降りる、地底塩水湖をボートで渡るといった体験ができます。

ハルシュタット塩坑/オーストリア

image by:AdrianoK/Shutterstock.com

ハルシュタットはオーストリア中部の町です。ここの岩塩坑である「ハルシュタット塩坑」は、古代ローマ以前にまで遡る歴史があり、世界最古といわれてるほど。


作業着を着て坑内に入るところや、滑り台があるところはベルヒテスガーデンと似ていますが、坑夫を再現した人形や道具が展示されているなど、わかりやすくする工夫がされています。

ちなみにハルシュタットは景勝地としても有名で、「ハルシュタットとダッハシュタインの文化的景観」として世界遺産に登録されています。ハルシュタット湖畔の街並みは必見ですのでお忘れなく。

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