伝えていきたい歴史がある。熊本県の絶景「世界遺産&観光スポット」

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2021/04/24
image by:PR TIMES

続いては、1887年に開かれた明治政府による「三大築港」のひとつ「三角西港」です。1989年に「国特別輸出港」に指定され、九州を代表する一大集散地として発展しました。

オランダ人の水理工師・ムルドルにより設計され、3年をかけて作り上げられた港は、美しい石垣が印象的。当時の姿をいまも留めているその姿から、見事な施工技術だということがしっかりとわかります。

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三角西港を訪れたら「永尾剱神社」にもぜひ足を運びたいところ。創建は713年、奈良時代までさかのぼり「エイに乗って神様が訪れた」という伝説も。胃腸にご利益があり、海に鳥居が立つ光景が神秘的な絶景スポットです。

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近くには、1803年開湯の由緒ある温泉郷「金桁温泉」もあり、2020年7月にリニューアルしたばかりのオシャレな建物が並んでいます。

なめらかで優しい刺激の炭酸泉で、こちらも胃腸に効果が。足湯もあり、散策の間にゆったりとくつろぐことができます。

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景行天皇が九州を訪れ、あまりにも美しい海岸線を目にして御輿をとめたという言い伝えから名付けられた「御輿来海岸」も絶景スポットのひとつ。

「日本の夕陽百選」「日本の渚百選」にも選出されている、熊本県屈指の景勝地です。

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熊本県の歴史において外せない出来事が「キリスト教」にまつわるもの。1549年に鹿児島に上陸し、布教を行ったフランシスコ・ザビエルが始まりとなり、1571年の長崎港開港を経て、その文化と共にさらに広がっていきました。

しかし、豊臣秀吉が「バテレン追放令」を開始し、徳川幕府に継承された禁教政策により、多くの宣教師や教徒が弾圧・処刑され続けました。


そんななかでも、密かに信仰を続けた潜伏キリシタンたちによる伝統の遺産群が「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」として、世界遺産に登録されています。

1647年に建立されたといわれる「崎津諏訪神社」は、天草地方で一挙にキリシタンたちを検挙した「天草崩れ」の際、信心具を出させる場所に選ばれた神社です。

弾圧されていた潜伏キリシタンが集い、氏子となった場所でもあります。

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1888年に木造建築で建てられた「崎津教会」は、1934年にフランス人宣教師ハルブ神父によりゴシック様式で再建され、畳敷きの堂内が非常に珍しい教会です。

キリシタン弾圧の「絵踏み」が実行された場所に祭壇が造られているという伝承があり、残酷な出来事を癒すようなステンドグラスの光が荘厳な空間となっています。

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「天草の崎津集落」を訪れたら、少し足を伸ばして「湯島」へ。

約290人の島民と約200匹の猫が暮らし、別名「猫島」とも呼ばれる穏やかな島です。名産物には全国的に有名な湯島大根も。新鮮な海の幸を堪能することもできます。

2021年は、世界遺産に「万田坑」と「三角西港」が登録されてから6周年を迎えます。いつか熊本県を訪れた際は日本の重要な礎となった遺産の数々をめぐり、強く生きた人たちへ、感謝の思いを馳せる旅もいいかもしれませんね。

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美容師・ヘアメイクを経て映画業界に転身。フリーの記者カメラマンとして国内外のレッドカーペット取材や俳優インタビューを行いながら、来日イベントの企画運営・PR、記者会見や舞台挨拶のMCなど洋画をメインに活動。現在は育児のため仕事をセーブし、ライターとして幅広いジャンルの記事を執筆中。

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