いざ作品の世界へ!絶景ひろがる「宮沢賢治童話村」でアートな体験を
宮沢賢治作品の要素を学ぶ「賢治の教室」
宮沢賢治の作品に欠かせないのが「自然」です。
自身の理想郷を表す言葉「イーハトーブ」は岩手という地名をもじったものとされており、故郷・岩手県の自然や動物たち、そして人々の営みが作品に大きく影響を与えていたのは言うまでもありません。
その作品に登場する「植物」「動物」「星」「鳥」「石」に関する展示があるのがこの「賢治の教室」です。5つのログハウスが連なり、それぞれテーマに合わせて展示がされていますよ。
どれも堅苦しい展示ではなく、宮沢賢治作品のなかに岩手の自然がどのように影響を及ぼしたのか、どの動物がその作品に登場するのか、など見ていて楽しい展示ばかりです。
見学のあとは「妖精の小径」を散策
「賢治の学校」と「賢治の教室」を見て回ったあとは、森の中に作られた散策道「妖精の小径」へ。約1kmほどの自然にあふれた散策道は、先ほどの2つの展示と相まってより美しく見えます。
運が良ければ作品に登場した植物や昆虫たちに出会えることも。スピーカーからは作品の朗読が聞こえ、自然と文学の調和という面白い体験が可能です。
夏から秋にかけてはライトアップも!
この「妖精の小径」、より幻想的な空間を体験したいかたはライトアップの期間を狙って訪れるのがおすすめです。
2015年より毎年行われているライトアップは夏から秋にかけて。2021年は宮沢賢治生誕から命日までの期間(8月27日から9月21日)となっています。
ライトアップ期間中、宮沢賢治童話村は午後9時まで開館。「妖精の小径」はあちこちに不思議な形をした水晶のオブジェが散りばめられ、日が暮れると灯りが灯されます。
虹色に輝くオブジェは日中でも見ることができ、「妖精の小径」と呼ぶに相応しい幻想的な空間を演出してくれますよ。
「宮沢賢治童話村」へのアクセス
宮沢賢治童話村へのアクセスは新幹線で「新花巻駅」、JR釜石線「新花巻駅」から車で約10分弱、徒歩でも約30分程度です。バスも出ていますが本数が多くないため、タクシー利用がおすすめ。
いわて花巻空港からも車で約15分程度。駐車場も完備されているので、空港でレンタカーを借りて岩手の旅を楽しむのもいいかもしれませんね。
「宮沢賢治童話村」の周辺には「宮沢賢治記念館」や「宮沢賢治イーハトーブ館」もあるので、ゆかりの場所を回る1日を過ごしやすいのではないでしょうか。
不思議で幻想的な宮沢賢治の世界は、少し現実を忘れて過ごす旅にぴったり。
岩手の豊かな自然が育んだ宮沢賢治の感性に触れる旅は、癒やしの1日となるに違いありません。新型コロナウイルスが落ち着いたころには、ファミリーはもちろん、大人も楽しめる「宮沢賢治童話村」を訪れてみてはいかがでしょうか。
- 宮沢賢治童話村
- 岩手県花巻市高松26-19
- 0198-31-2211
- 賢治の学校:大人350円、高大生250円、小中学生150円(※童話村敷地内、賢治の教室は入館料無料)
- 休館日:12月28日〜1月1日
- 8:30〜16:30
- 花巻市 公式サイト
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