間もなくやってくる春の楽しみといえば「お花見」。暖かな陽気のなか、お散歩を大いに盛り上げてくれる美しい桜たちは、何度眺めても飽きない光景を届けてくれます。そんなお花見の名所は各地に点在していますが、一緒に一度は必ず訪れるべき場所はどこでしょうか。

筆頭に挙がるのが、国内旅行先として常にトップクラスを疾走する北海道・函館に位置する「五稜郭」です。

空から見ると星の形をしている、函館を代表する観光スポットで出会うことができる絶景の桜は、2022年は見ることができるのでしょうか？早速チェックしてみましょう。

※本記事は新型コロナウイルス感染拡大時のお出かけを推奨するものではありません。新型コロナウイルスの国内・各都道府県情報および各施設の公式情報を必ずご確認ください。

ピンクに染まった星型の絶景は圧巻。歴史深い名所で味わう桜の競演

1866年、江戸時代に築城された「五稜郭」。2年後の1868年に勃発した戊辰戦争の最終地点となる函館戦争の舞台となり、新選組の副長として現在も絶大な人気を誇る土方歳三が命を落とした場所としても名を馳せています。

1952年に国の特別史跡、2004年に北海道遺産、ミシュラン・グリーンガイド・ジャパンでは2つ星を獲得。文化庁が所管する国有財産でもあり、日本を代表する観光地として足を運ぶ人が絶えない名所です。

星型に作られていることから「五稜郭」と名付けられ、周囲をぐるりとお堀が囲む上空からの姿は壮観。1914年に一般開放が行われて以来は「五稜郭公園」としても親しまれ、豊かな自然を満喫できる憩いの場となっています。

そんな五稜郭が春を迎えると、星型の全景が桜のピンク色に染まる見事な変身を遂げます。咲き乱れる桜の総数は約1,600本にもなるといわれ、「ソメイヨシノ」を筆頭に数々の品種が競って美しい姿を披露します。

築造100周年を記念して作られた「五稜郭タワー」に昇ると、その全景を眼下に納めることが可能。およそ100mの高さから見下ろすピンク色の星型は、胸を打つこと間違いなしの日本が誇る絶景です。

函館五稜郭を楽しむベストな時期や時間帯は？

本州が次々と桜の開花を迎えるなか、ちょっぴり遅めに桜のシーズンを迎える北海道。函館に位置する五稜郭も、例年4月下旬～5月上旬にかけてベストの見ごろとなります。春の終わりに向けて、新緑と混ざり合う時期も見応えは抜群です。

水を湛えるお堀では、限定ボート「花筏（はないかだ）」が運行。この時期だけの空間を満喫することができます。日が暮れるとライトアップと共に出店なども並び、夜まで特別な桜のひとときを味わえるのも魅力です。

出店がある時期以外にも、常時カフェなどがあるためお散歩の合間の休息もばっちり。忙しい3月や4月に桜を見逃してしまったかたは、満開になる時期がゴールデンウイークと重なることもある五稜郭を訪れてみるのもおすすめです。

函館五稜郭へのアクセス方法

五稜郭へ訪れる際は、市電の「五稜郭公園前」駅、または函館バスの「五稜郭」駅または「五稜郭公園入口」から徒歩でアクセスする方法が一般的。どの地点からも徒歩で約10～15分ほどとなるため、余裕をもって訪れるのがおすすめです。

車での訪問を計画しているかたは、公園内に専用駐車場がない点にご注意を。付近には有料駐車場も点在していますが、お花見のシーズンは毎年かなりの混雑となるため、事前に下調べを行うのが賢明です。

2022年の函館五稜郭情報

2021年の五稜郭の桜は、4月20日に開花を迎えました。2022年も例年と同じく少し早めの開花が予想されています。

夜桜ライトアップ、出店などの情報はいまだ発表されていませんが、もし開催されたとしても、新型コロナウイルスの感染予防対策を考慮した上での行動が必要です。

いまは行われることを期待して、GWの函館旅行の計画を立ててみるのも良いかもしれませんね。

日本を代表する観光名所であり、多くの人に愛されている「五稜郭」。歴史深い史跡で堪能することができる桜は、忘れられない光景となりそうです。

本州に比べゆっくりと訪れる北海道の春を満喫できる、五稜郭のお花見へぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。

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