世界文化遺産に認定!知っておきたい「北海道・北東北の縄文遺跡群」の魅力

Array
2022/02/21

巨大な墓?「北黄金貝塚」/北海道伊達市

image by:Shutterstock.com

函館市からは車でおよそ2時間半ほどの場所にある伊達市。ここで発見されたのが「北黄金貝塚(きたこがねかいづか)」です。

貝塚、と聞くとゴミ捨て場を連想するかたもいらっしゃるかもしれません。確かに貝塚は古代の人々が食べた貝の殻が蓄積してできたもので、ゴミ捨て場であると考えるのが一般的。

ですが巨大な北黄金貝塚からは、貝の殻だけでなく人骨も見つかっています。このことから、貝塚は果たして本当にゴミ捨て場なのか?ゴミ捨て場ではなくお墓なのではないか?という議論の起点ともなっています。

北黄金貝塚は気持ちの良い丘の上にある公園の中心となっており、資料館も敷地内にあります。ガイドのお話を聞きながら、貝塚の謎を考察する有意義な旅になるでしょう。

青森県にある縄文遺跡群

image by:lydiarei/Shutterstock.com

北海道よりも多く、8つの遺跡が登録されたのが青森県。青森県は実は昔から縄文時代の遺跡が多数発掘されている土地で、遺跡巡りにはぴったりの場所です。

青森県で登録されたのは以下の6つの遺跡です。

  • 三内丸山遺跡(青森市)
  • 小牧野遺跡(青森市)
  • 是川石器時代遺跡(八戸市)
  • 亀ヶ岡石器時代遺跡(つがる市)
  • 田小屋野貝塚(つがる市)
  • 二ツ森貝塚(七戸町)
  • 大平山元遺跡(外ヶ浜町)
  • 大森勝山遺跡(弘前市)

この中から注目するのは青森市にある三内丸山遺跡と小牧野遺跡の2つです。詳しく見ていきましょう。

国内最大級「三内丸山遺跡」/青森県青森市

image by:lydiarei/Shutterstock.com

全国的に見ても有名で貴重な遺跡が青森市の「三内丸山遺跡」です。巨大な集落、およそ1500年にも及ぶ存続期間、出土した土器の多さから「大きい・長い・多い」というポップなキャッチフレーズの付けられた遺跡です。

1992年から本格的に発掘調査が始まった三内丸山遺跡、その大きさは国内最大級!なんと竪穴式住居は550棟も見つかっています。


現在は広い遺跡に住居が再現されており、縄文時代の生活ぶりを体験するのにぴったり。ミュージアムも併設しているので、体験と共に細部まで学ぶことも可能です。イメージを膨らませながら遺跡散策を楽しみましょう。

絶景も楽しめる「小牧野遺跡」/青森県青森市

image by:topaz☆/PIXTA

標高145m、青森市内やむつ湾まで見渡せる絶景の場所にあるのが「小牧野遺跡」。古代の人々も美しい自然とこの絶景を楽しんだに違いありません。

小牧野遺跡で注目すべきは、直径35mのストーンサークルです。三重に張りめぐされたストーンサークルは、この場所が祭事に使われていたという証。

この場所に住んでいた人々が豊かな精神文化を持っていたという痕跡にもなっています。この場所に石を運ぶという労力を考えても、どれほど重要な場所だったのかが推測できます。

いま読まれてます
エアトリ 100%、ピュアです。初体験が詰まった「ニュージーランド旅」が最高な理由
世界文化遺産に認定!知っておきたい「北海道・北東北の縄文遺跡群」の魅力
この記事が気に入ったら
いいね!しよう
TRiP EDiTORの最新情報をお届け
TRiPEDiTORオフィシャルメルマガ登録
TRiP EDiTORの最新記事が水・土で届きます