100体もの人形が一体なぜ…?日本で唯一の宗教公園「五色園」とは
塑像の作者は浅野祥雲氏
五色園内にあるおよそ100体もの塑像の作者は、浅野祥雲(あさの・しょううん)氏。昭和の時代に活躍されたコンクリート像作家で、東海地方に多くの作品を残しました。その代表として五色園よりも有名なのが、愛知県犬山市にある「桃太郎神社」です。
境内のあちこちに童話『桃太郎』の場面が再現されているとても変わった神社で、こちらも愛知県の珍スポットとしてとても有名。
一度見たら忘れられないユーモラスな表情の鬼の像や、鳥居の目の前に置かれた桃太郎の像などで彩られた神社は唯一無二、強烈なインパクトを与えます。
「コンクリ仏師」と呼ばれることもある浅野祥雲氏の作品はボランティアの方々により保護、補修されており、いまもなお色鮮やかな佇まい。親鸞の教えを分かりやすく、そして親しみやすく現代の私たちにも伝えてくれます。
本堂にも立ち寄ろう
親鸞の生涯をたどるように次々と現れる塑像と解説を読んでいると、あっという間に時間が経過してしまいますが、本堂に立ち寄ることもお忘れなく。
五色園の中心にあるのが「五色山大安寺(ごしきやまだいあんじ)」です。立派な本堂と宿坊があり、なんと宿泊することも可能。寺務所では御朱印をもらうこともできます。
境内は広く整えられておりシンプルですが、あじさいの季節は華やかな雰囲気になります。五色園全体には約300本もの桜の木が植えられ、秋には楓が色づくので自然を感じる旅にもおすすめ。
日本で唯一といっても過言ではない、仏教のテーマパーク「五色園」は散策にぴったりの公園です。駐車場もあるので車を止めて歩いて見て回るのがおすすめですが、車でぐるりと見学することも可能。
なかには一休みできるベンチもあるので、歩きやすい靴で水分と軽食を持ってピクニック気分で出かけてみてはいかがでしょうか。きっと親鸞の教えに触れることができるはずです。
- image by:赤池リカ
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