これが常識なの?日本人が中国へのフライトで感じた「異文化」とは
機内食は味も量も千差万別、マイ水筒に堂々お湯入れ
中国では、国際線はもちろん国内線でも上空で「機内食」が配られるのが一般的。味はそれほど不味い機内食に当たったことはないものの、量や質が千差万別。
同じ航空会社で同じ路線でも、機内食が山積みされたり、饅頭1個だったり、その差は何なのかいまだ不明です。機内食に「ザーサイ」が付いていると、中国だなと思わされます。
ドリンクサービスも、中国路線はほかと違います。中国人客は客室乗務員(CA)に対して自分の水筒を渡し、CAはお湯を入れて返すのを見て最初ビックリ。
また、機内が暑くてコーラをCAに頼むと、英語の発音を聞き取りづらかったのか、熱々のコーヒーが運ばれてきたことがありました。
コーラに変えてもらおうとしたら、近くにいた中国人のおばさんが「そのコーヒー飲まないならもらうわ」と、そのコーヒーをCAからひょいっと受け取ったのを目撃したことも。
機内で食べる飲むをしっかり堪能すると、トイレが混みます。中国・成都から大阪への便は片道約4時間半、その飛行機のエコノミークラスにはトイレが2個しかなく、たった1本しかない機内の通路はずっとトイレ待ちで長蛇の列。
ついに自分は一度もトイレに行くことができず、ひたすら我慢する羽目となりました。
正しいレーンから荷物が来るとは限らない
飛行機が中国の目的地に着いて機内を降りても、まだ油断はできません。中国の空港で、ターンテーブルで手荷物を受け取るのも「鬼門」です。
大阪から北京に着き、ターンテーブルでいくら待っても、自分が預けたスーツケースが流れてこなかったことがありました。
そして誰かが「あっちのレーンで流れてる!」と叫び、2つ向こうのレーンに行くと、自分のスーツケースを発見。案内ボードを見ると「キャセイパシフィック航空、香港」とありました。
ちなみに自分のフライトは「ANA、大阪」でした。その後に聞いた、中国出張が多い人いわく「北京首都空港のターンテーブルは2〜3つ向こうまでマークしておかないといけない」とのこと。
保安検査場も、一筋縄にはいかない場所。長蛇の列は割り込み多数、途中で開きそうなレーンをマークしておき、開いた瞬間にダッシュ。遠慮や躊躇という言葉は、海外ではあまりありません。
保安検査で(空の)カメラバッグを係員に放り投げられたこと、スーツケースが開いたままレーンに流されてヒヤッとしたこと、その一方で、飲みかけで封を開けたペットボトルがそのまま通過してしまったことも。
厳格なのかいい加減なのか、よくわからないのも中国らしいといえそうです。
日系は安心だが割高、中国系は激安でハードル高い
中国行きのフライト、特に、中国の航空会社を利用する際は、まず気合いがいります。これがANAやJALといった日系エアラインだと、CAはほぼ日本人であり、機内は清潔感あり、機内食の食べ過ぎでお腹を壊すことも皆無です。
できれば中国へ行く際は日系エアラインを毎回利用したいところですが、航空券が非常に高いのがネック。
一方、中国の航空会社、その航空券は「激安」です。世界一の人口を抱える中国では国内移動が飛行機メインであり、国際線よりも国内線のほうが運賃高いということも。
日系エアラインと比べてしまうと乗客のマナーは良くなく、機内の清潔感はなく、CAに気配りやサービス精神も控えめで、機内食も当たりはずれあり。
それを全部「海外旅行の醍醐味」として楽しむ余裕があれば、中国の航空会社に乗るのもありといえます。
- image by:Sumeth anu/Shutterstock.com
- ※掲載時の情報です。内容は変更になる可能性があります。
- ※本記事は新型コロナウイルス感染拡大時のお出かけを推奨するものではありません。新型コロナウイルスの国内・各都道府県情報および各施設の公式情報を必ずご確認ください。