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宇治で手作り体験!お菓子みたいな抹茶のお香「いとをかし香」

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2022/09/17

お茶屋さんの前を通った時、ふと鼻をくすぐるお茶の香りに心が癒され、ず~っとこの香りに包まれていたいなぁ……なんて思ったことはありませんか?

そんな願いが叶う、宇治の抹茶を練り混んだお香があるんです。さらに手作り体験もできると聞き、早速この体験を行っている宇治のお香体験教室を訪ねました。

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和菓子みたいな抹茶のお香

宇治川西詰にある紫式部の像

その抹茶のお香の名は「いとをかし香」。「いとをかし」とは、「とても趣がある」「非常にかわいらしい」という平安時代に使われていた古語ですが、実は名の由来には、もう一つ意味があるんですって。

それについては後ほどご紹介するとして、この「いとおかし香」づくり体験は、宇治茶で有名な京都府宇治市、平等院の南側に立つ「縣(あがた)神社」で行われています。

縣神社の御祭神は縁結び、安産の神として知られる女神様の木花開耶姫命(このはなさくやひめ)。毎年6月5日に行われる縣まつりでは沢山の露店が並び、中でも深夜に行われる「梵天渡御」は暗闇の中で行われるので、「暗夜の奇祭」とも呼ばれています。

静けさに包まれた美しい書院の間

手づくり体験は、その縣神社の社務所にある書院の間で行われます。教えてくださるのは「いとおかし香」を考案された、宇治市のお香体験教室「インセンス キッチン」代表を務める後藤恭子さんです。

書院の間の中に入ると、お茶屋さんの前を通った時のような芳しいお茶の香りが。「いとをかし香を茶香炉で焚いているんですよ」と後藤さん。強い香りではありませんが、優しく広がる香りに心が静まります。

ほぼ抹茶で作られる「いとをかし香」

抹茶を練り混んだ「いとをかし香」

ところで、この「いとをかし香」を作るきっかけはなんだったのでしょうか。お伺いすると、後藤さんのお母さまがお茶、お花、着付けを習っていた影響で、後藤さん自身、子供のころから和文化に親しんできたそうです。


社会人になり、ホテルで働いたり、観光ガイドをしたりする中で、「年齢は関係なく誰もが楽しめる、宇治らしくて、そして思い出に残る体験をしてもらいたい」と思うように。そんな時、趣味でお香を作っていたことから抹茶を使ったお香を作ろうと思いついたのだそうです。

材料は、タブ粉(奥)と抹茶(手前)のみ

抹茶は火を入れると香りが飛びやすいため、試行錯誤の結果、抹茶を練り混んだ「印香(いんこう)」を作ることに決定。

印香は直接、火をつけて焚くお香ではなく、じんわりと温めて香りを出すお香の一種。材料は、抹茶とつなぎとなるタブ粉(タブの木の粉)のみ。ほぼ抹茶で作られたお香なので、抹茶の繊細な香りが消える心配もありません。

和菓子のものより小さく、さらに繊細な印象の木型

通常、印香を作る時は、合わせた材料を型などで抜きます。どのような型にするか……後藤さんが考えたのは、宇治橋や藤、茶壺など「宇治にちなんだ形」にすることでした。

まるでお菓子みたい!

そこで和菓子の中の干菓子の木型を作る職人さんに型の製作を依頼。この形がまるでお菓子のよう……ということから、「いとをかし香」と名付けられました。

お香について学び、抹茶のお香を作ってみよう

さて、手作り体験の所要時間は約1時間。まず後藤さんから、日本のお香の歴史や種類など「日本のお香について」のお話を伺います。

お香にも線香や匂い袋、印香など、たくさんの種類があると教えていただき、興味深くてついついいろいろと質問してしまいました。

印香を空薫しているところ

続いて『源氏物語』にも登場する「空薫(そらだき)」というお香の焚き方を実演してくださいました。

空薫とは、小さな炭を埋めた灰の中の上にお香を置く焚き方。灰が温まることでお香にも熱が伝わり、ふんわりと周囲に香りが広がるというものです。ゆっくりと香りが立ち上がるので、それまで待つという、ゆったりとした時間もステキでした。やっぱりお香って癒されますね。

上品な設えの体験セット
抹茶で使う棗(なつめ)に抹茶が入っています

お香についての知識を頭に入れたところで、いよいよお香を作ります。手順は意外と簡単。あらかじめ計量されている抹茶とタブ粉を乳鉢に入れ、よく混ぜ合わせます。そして少しずつ水を加えて練り上げたら木型に押し込んでいくというもの。

ただし私、以前に干菓子づくり体験をしたことがあるのですが、干菓子づくりに比べて押し込むのに少々力が必要でした!

「ここで隅までギュッと押し込むこと、線が美しくでますよ」と後藤さん。力を入れて、ギュッギュッと型に押し込んでいきます。

木型はたくさん種類があり、この中から好きなものを作ることができます。どれも可愛くて悩んでしまう~。今回、私が選んだのは茶壺、紫式部、リス、鳳凰の4つ。型によりますが大体5~7個ほど作ることができるそうです。

オリジナル香炉の「銀葉 gin-yo」

さらに、こちらの体験で嬉しいのは、家に帰ってから焚くことができるように香炉がプレゼントされること。この香炉はインセンスキッチンのオリジナルで、ガラスの上にお香を置き、下にセットしたロウソクの熱でゆっくりと香を温めるようになっています。

後藤さんに製作秘話を伺うと、特にロウソクとお香までのベストな距離を出すのに注意されたのだとか。さらに素晴らしいのは、小さく折り畳むことができるので体験後に宇治観光を楽しみたい方にとって持ち運びが簡単なこと。これは嬉しい配慮ですね。

完成したお香は、ステキな木箱に入れて持ち帰ります

また、オプションでお抹茶体験もできます。抹茶のお香を作った後、自分で抹茶を点てて飲むなんて、宇治を満喫できるステキな一日になりそう。

お抹茶体験では茶筅がプレゼントされるので、帰りに宇治のお抹茶を買って帰れば、家でもお茶を点てて楽しむことができますよ。さらに「いとをかし香」を焚けば、旅の思い出もよみがえりそう。皆さんもぜひ、体験に訪れてみてくださいね。

■■INFORMATION■■

INCENSE KITCHEN(インセンス キッチン) 
TEL:0774-27-2561/090-8753-1838
incensekitchen@gmail.com

抹茶のお香づくり 

費用:7,000円(香炉付)※リピーターの場合は4,500円
オプション お抹茶体験 +5,000円(マイ茶筅付)
会場:縣神社書院の間(京都府宇治市宇治蓮華72)
開催日:金曜~月曜 ※臨時休業あり
開始時間:10:30~/13:30~(1日2回)
※前日17:00までに要予約
参加人数:2名~ ※1人参加の場合は+3,500円。
中高生の場合は1人-1,500円、小学生は無料(席のみ・体験の人数にはいりません)

体験の前後に立ち寄りたい、オススメ宇治観光記事はこちら

 

  • source:KYOTO SIDE
  • ※掲載時の情報です。内容は変更になる可能性があります。
  • ※本記事は新型コロナウイルス感染拡大時のお出かけを推奨するものではありません。新型コロナウイルスの国内・各都道府県情報および各施設の公式情報を必ずご確認ください。
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