来日中国人が「ルール無用でガッカリだ!」と語ったリアルでヤバい国内事情
「約束の時間を守る」「信号が青になったら道を渡る」など、私たちにとっては当たり前のことでも、国が違えばルールが違うこともたくさんあります。
もし海外へ行ったときにカルチャーショックを受けても「そういう考えもあるのか!」と、受け入れられるよう、その国ならではの文化や常識を理解しておくことも大切ですよね。
そこで今回は、お隣「中国」の日常生活に注目。日本と中国のどちらにも在住経験のある、日本人と中国人の皆さんに、「カルチャーショックを受けたことはなんですか?」と質問してみました。
目次
中国のバスに「時刻表」はない
「中国ではバスの時間が決まっていないなど、全体的に時間にゆるいところが日本とは違うなと感じます」(日本出身/中国滞在歴1年)
「バスはよく故障します(笑)そのようなトラブルが起きた場合、次発の同じ路線バスに無料で乗り換えられるのはありがたいです。でも、予定に間に合わなくなるので困ることもありました」(日本出身/中国滞在歴5年)
日本ではバスも電車も時刻表に沿って運行されるのが普通ですが、中国の交通機関には時刻表がありません。
約10~20分間隔で運行されているのでおおよそのタイミングは掴めますが、確実な時間が読めない分、余裕を持って行動することが大切ですね。
交通ルールはないようなもの
「正直、交通ルールはあってないようなものです。中国は経済などの面で発展するスピードは早いけど、日本のようなルールに関してはまだ進んでいないところもあります。道路は混んでいると車線関係なく車が突っ込んでいくので、もはや何車線の道なのかわからなくなることもりますね」(中国出身)
「自動車も通行人も日本と比べるとかなり交通マナーが悪いから、交通事故がすごく多いです」(中国出身)
「ルールを守って運転しないし、駐車違反なども多いです。中国で運転するのはとても怖いので注意が必要です」(日本出身/中国滞在歴2年)
中国も日本と同じく、歩行者優先にも関わらず、ルールを守って歩行者に道を譲る車はごくわずか。さらには歩行者の信号無視も多いので、結果として交通事故が多発しているようです。
自分本位な考え方の人が多い?
「自分が得をするために、ルールを守らずズルをしたり人を騙したりする人がいるのも事実です」(中国出身)
「年配の人ほどマナーが悪くてルールを守らない印象がありました。若い人のほうがルールを守っているイメージがあります」(日本出身/中国滞在歴2年)
交通ルールに限らず、定められたルールを守らない人が多いこともあるそう。
いまよりずっと貧しかった時代を生きた人たちにとっては、いろんな事情で自分本位にならないと生活できなかった背景もあるのかもしれません。
現代ではルールやマナーに関する張り紙なども増えてきたので、「ルールは守るもの」という考えが浸透していくといいですね。
周囲への迷惑よりも自分を優先
「基本的に、中国では自分と自分の親族のことを優先して考えることが多いです。なので周りのことよりも、身内を優先しがちです」(中国出身)
「日本人と比べると、時間にルーズな人が多いかもしれません。それは公共機関で働く人も同じなので、午後の窓口を開ける時間になっても、自分たちのお昼を優先して戻ってこないこともありました」(日本出身/中国滞在歴半年)
ときには自分勝手に行動したいところですが、国民全体がその姿勢ではトラブルが多くなるのも無理はないでしょう。
ただ、自分に寛容な分 他人に対しても甘くなるという、ある意味いいところもあります。
ほかの人が休憩時間を過ぎていても、「自分もそういうことあるから」と許してくれるのが中国人。時にはこのゆるさに救われることもあるかもしれませんね。