外国人も急増。観光客でごった返す「広島」で、のんびり過ごせる穴場スポット
美術館そのものがアート!2023年春にオープンした話題のミュージアム
2023年3月1日にオープンした広島県大竹市の「下瀬美術館」は、”アートの中でアートを観る”がテーマの斬新なミュージアム。美しい海と自然、建物、そして貴重な美術品に囲まれ、身も心も洗練される美術館です。
海のそばにあるエントランス棟のガラス越しには、瀬戸内海に浮かぶ厳島やその他の島々などが見え、晴れるとさらに絶景に。
企画展示棟では、館長が(日々の暮らしの癒しとして)収集した、フランスの著名工芸家エミール・ガレらのコレクションなどがじっくり見学できます。
外に出ると、ガレの作品に登場する草花を実際に見ることができる「エミール・ガレの庭」も。
全面ミラーガラスでできた美術館の外壁には、瀬戸内の美しい景観が映り込み、屋内に入ると、ガラス張りの渡り廊下からカラフルな可動式の展示室が見えます。
8棟のカラフルな可動展示室は必見です。水盤に浮かぶ光景は、世界で活躍する建築家の坂茂氏が「海に浮かぶ島々から発想を得た」という動く建築。水位が増すと浮力で浮き、企画内容によって配置パターンが変更されるのだそう。
さらに、センスがいいグッズがそろうミュージアムショップ、レストランや宿泊施設もある滞在型の美術館です。
- 下瀬美術館
- 広島県大竹市晴海2丁目10-50
- 0827-94-4000
- 一般1,800円/高大生900円/中学生以下無料
- 定休日:月曜(祝休日の場合は開館)/年末年始/展示替え期間
- 9:30~17:00(入館は16:30まで)
- 公式ホームページ
G7サミットで話題!広島の伝統技能「熊野筆」「手すき和紙」
先のG7広島サミットでは、国際メディアセンターで広島県内の特産品が紹介されました。そのなかの1つが、広島県熊野町の「熊野筆」です。
熊野町は「日本一の筆の産地」として、その筆はハリウッドの有名女優、国際ファッションショーで活躍するメイクアップアーティストらが愛用するほど高い品質を誇ることで知られます。
「筆の里工房」では、高さ3.7mある世界一の大筆や、筆に関する歴史や製造工程などを展示。1本ずつ手作りする職人技の見学や美文字体験、さらに書画や化粧向けの、約1,500種類もの熊野筆のセレクトショップもあります。
- 筆の里工房
- 広島県安芸郡熊野町中溝5-17-1
- 082-855-3010
- 大人800円/小中高生250円/未就学児無料
- 定休日:月曜(祝日の場合は翌日)/年末年始 ※臨時休館あり
- 10:00〜17:00(入館は16:30まで)
- 公式ホームページ
G7広島サミットの晩さん会のメニュー表には、広島県大竹市で400年以上受け継がれる伝統工芸品、「手すき和紙」が採用されました。
長きに渡る伝統を受け継いできたのが「おおたけ手すき和紙の里」です。
清流で知られる小瀬川沿いにある作業場は、豊かな自然に囲まれた場所にあり、丈夫で美しい手すき和紙の体験学習や、障子紙やハガキが作られる工程を見学できます。
展示コーナーでは、各種和紙や雑貨が販売されています。
- おおたけ手すき和紙の里
- 広島県大竹市防鹿3365
- 0827-93-3576
- 定例開所日:第2日曜/第4日曜日/火曜/木曜 ※8月11日~16日/12月25日~1月5日は除く
- 日曜10:00~15:00/火曜木曜10:00~12:00
- 公式ホームページ
外国人が訪れたい都道府県7位。知られざるスポットを再発見
先日発表された「外国人に日本旅行で訪れてみたい都道府県ランキング※」では、広島県は7位にランクイン(※Tokyo Creative調べ『日本旅行で訪れてみたい都道府県とその際に活用するSNS』に関する調査)という結果に。
目的には「歴史を知るために訪問してみたい」「原爆ドームを訪れたい」などが理由として挙げられていました。
実際、広島駅をはじめ、原爆ドームや平和記念公園、厳島神社などは国内外から多くの旅行客がいます。広島市内を走る市電(トラム)が旅行客で混雑していることも。
一方で、定番の観光スポットから少し離れると旅行客が少なく、のんびり過ごせます。
しかも、今回紹介した海田町や坂町などは広島市と隣接し、大竹市も広島駅からJRで42分、宮島口駅から15分と、交通アクセスの良さも魅力。瀬戸内ならではの海鮮やレモンなどの食材を使った地元グルメは絶品です。
定番スポットからちょっと離れて足を伸ばす、旅行のテーマをいつもと変えてみると、意外な発見があるかもしれません。広島で新たに登場したスポットなど、ぜひ訪ねてみてはいかがでしょうか。
- source:広島の観光・旅行情報サイト Dive! Hiroshima
- image by:シカマアキ
- ※掲載時の情報です。内容は変更になる可能性があります。
- ※記事内容に誤りがありましたので一部修正しました(2023/08/18)