これどうすればいいんだよ…外国人がもらって困った日本の「お土産」
続いては、「もらって困るもの」「うれしいもの」で意見が分かれたグッズを紹介します。
「食品」は、事前に好みを把握しておくべき!
気軽に選びがちな「食品」は、内容によって困らせてしまうことがあるかもしれません。まずはもらって困る商品からご紹介します。
「家庭用ラーメン。大好きだけど作り方がわからず困った。正直ラーメン屋さんで食べたいよ」(イギリス出身/男性)
「梅干し。味が嫌いで食べられないからどうしたらいいの…」(アメリカ出身/女性)
そのほか、お土産の定番といえる「お菓子」も、味の好みで相手の迷惑になってしまう様子。
「日本のお菓子は甘すぎて食べられませんでした。母国のお菓子は、塩味や辛味が強いものが多いです」(中国出身/女性)
「甘納豆などの和菓子です。甘すぎて全然食べられない」(中国出身/女性)
また、カナダ人のパートナーをもつ女性からは「カナダ人に柿の種などピーナツが入ったお菓子をあげるのは危険かも。主人もアレルギーで食べられないんですが、カナダはピーナツアレルギーの人がとても多いです」という情報も。
カナダの方に限らず、相手に食品を贈るときは事前にアレルギーの有無を聞いたり、好みを把握しておくことが大切ですね。
味の好みが合えば「食品」も喜ばれる
一方、お土産に欲しい「食品」に選ばれたのはこんなラインアップでした。
「日本のウナギは中国産よりおいしいから、ウナギをお土産にもらえたらうれしい」(中国出身/女性)
「ハイチュウやキットカットをもらえたら飛んで喜ぶ」(イギリス出身/男性)
そのほか、日本ならではの飲料品に注目する人もいました。
「抹茶を点てるセットが欲しい」(スーダン出身/女性)
「ビールが好きなので、日本国内のクラフトビールセットなどがあれば欲しいな」(アメリカ出身/男性)
相手の好みを考慮してチョイスを間違えなければ、「食品」は非常に喜ばれる可能性が高いことがわかりました。
日本では便利な「日用品」も、国が違えば不要品
役に立ちそうなのに、実は困らせてしまっていた「日用品」。なかでも多かった回答が「マスク」でした。
アメリカ出身の女性からは、「コロナ禍の時に大量にマスクをいただきましたが、マスクが解禁になってからまったく使っていません」とのコメントが。ここ数年は必需品だったアイテムも過去のものとなってしまったようですね。
「傘。基本ウォータープルーフジャケットがあるので、雨が降っても傘はいらない」(イギリス出身/男性)
「弁当を作る習慣がないから「弁当箱」をもらっても困る…」(イギリス出身/男性)
事前に相手の国の文化を知っていれば困らせずに済んだかもしれませんね。
また、「出産時に赤ちゃんの靴をもらいましたが、冬用でサイズも大きめなので、気づいたらサイズアウトになってしまう(中国出身/女性)」と、日本のお母さん方も共感できそうな声も寄せられていました。
文房具や美容グッズなど、使える「日用品」は欲しい
一方で、物によっては外国人のニーズにハマる「日用品」もあるようです。
「日本の高級箸が欲しい(ニュージーランド出身/男性)」「扇子が欲しい(韓国出身/女性)」と、日本文化を感じる品でも、シンプルで日常的に使いやすい商品は需要がある様子。
とくに”欲しい”という声が多かったのが「文房具」。
韓国出身の男性が「日本の文房具は、質が良いのでほしいです」というように、その品質を信頼し愛用している人が多いことがわかります。
そのほか「日本のシャンプーは泡立ちがいいので欲しいです(中国出身/女性)」「日本のタオルは品質が良くもちがいいので、たくさん欲しい!(中国出身/女性)」と、ドラッグストアで手軽に買えるような、衛生・美容関係のアイテムも人気が高いことがわかりました。
また、日本にきた外国人が驚くことでおなじみの、トイレの「ウォシュレット」が欲しいという声も多く集まりました。
好きな作品の「キャラクターグッズ」がおすすめ
そして、今回のアンケートにおいて、マイナスの意見がなかったのが「キャラクターグッズ」。純粋に”欲しい”というコメントが多く寄せられました。
「ドラゴンボールやこち亀※の両さんグッズがほしい(イギリス出身/男性)」というように、好きなキャラクターや作品が決まっている人はもちろん、
「日本の漫画やアニメのグッズが欲しいです。母国では日本の漫画やアニメは人気が高く、ファンが多いです」(中国出身/女性)
「日本アニメのフィギュアならなんでもうれしい」(アメリカ出身/男性)
といった、日本のアニメや漫画などのポップカルチャー全般を支持する声も多く聞かれました(※漫画『こちら葛飾区亀有公園前派出所』)。
また、「サンリオやポケモンのグッズはカナダ人に喜ばれます!(カナダ出身/女性)」などと、全世界に多くのファンを持つ日本の2大キャラクターの商品は、お土産としても人気があるようです。
最近のキャラクターでは「ちいかわ」の認知度も高まっている様子。マイナーなところでは「古墳のゆるキャラグッズがほしい(中国出身/女性)」といった声も聞かれました。
作品の数だけキャラクターがいるので、相手の興味や趣味嗜好に合わせたものをチョイスできれば、大成功といえそうですね。
一見、日本らしさに溢れる「お土産」は喜んでもらえると思いがちですが、”外国人の方々だから”と日本文化を意識しすぎた贈り物は、失敗することも多いといえる今回の結果。
とはいえ、中にはもらって嬉しい人や、本当に欲しい人もいることがわかります。最も大切な「気持ち」を込めて、相手を想ってお土産を選びたいですね。
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