靖国神社で梅がもう開花?東京都千代田区で愛でる「梅の名所」3選
新型コロナウイルスの猛威を乗り越え、規制がない春の訪れを楽しむことができるようになりました。マスクをせずに旅行や街歩きを楽しめるようになり、心なしか目の前の景色も広々と感じるのではないでしょうか。
そこで今回は、日本の中心地でもある東京の中心に位置する「千代田区」から、見事な「梅の名所」をご紹介します。都内では例年1月後半に開花するが、今年は暖冬の影響ですでに開花しているところもあるんだとか。鮮やかな梅の木と共に、重ねてきた歴史を感じる名所を堪能することができる3スポットを早速チェックしてみましょう。
歴史に思いを馳せ、梅の花に見惚れる春さんぽ
皇居東御苑
見ごろ:1月中旬~ 3月初旬
皇居のエリア内に、およそ21ヘクタールに渡って広がる庭園「皇居東御苑」。かつて徳川家康の居城「江戸城」であった時代、皇居東御苑は「本丸」「二の丸」「三の丸」として使用されていました。
1963年には国の特別史跡に指定され、1968年より一般公開が行われるように。苑内は果樹園や雑木林、史跡や日本庭園、池や博物館など見どころが満載で、観光スポットとしても大きな人気を集めています。
そんな皇居東御苑の中で、見事な梅に出会えるのが「梅林坂」。1478年の築城時に100本の梅の木が植えられて以来、梅の名所として知られています。
現在も約70本に及ぶ梅の木がズラリと並び、江戸城の遺構と共に重厚感溢れる景色に出会うことができますよ。
- 皇居東御苑
- 東京都千代田区千代田1-1
- 03-3213-1111(宮内庁代表)
- 大手町駅/竹橋駅
- 無料
- 見ごろ:1月中旬~ 3月初旬
- 11月1日~2月末日:9:00~16:00(入園は15:30まで)/3月1日~4月14日:9:00~17:00(入園は16:30まで)
- 宮内庁ホームページ
北の丸公園
見ごろ:1月下旬~2月中旬
江戸城の「北の丸」だった地区が美しく整備され、森林公園として一般開放されている「北の丸公園」。江戸城の遺構はもちろんのこと、東京国立近代美術館、日本武道館、科学技術館などの大規模な文化施設が集結しており、見応えのあるスポットです。
国の天然記念物「ヒカリゴケ」が自生していたりと、緑が豊かなことから森林浴やジョギングに勤しむ人も多く見かけられ、憩いの名所としても知られている北の丸公園。四季を通じて多彩な植物を楽しむことができるのも、大きな魅力となっています。
そんな北の丸公園の梅は、年明け早々の1月から見ることができるというのがポイント。ちょうど中央エリアに位置している「中央樹林地」に梅の木が集まっており、濃い紅色から白やピンクまで、さまざまなカラーの梅を堪能できます。
- 北の丸公園
- 東京都千代田区北の丸公園1−1
- 03-3211-7878
- 九段下駅/竹橋駅
- 見ごろ:1月下旬~2月中旬
- ホームページ
靖国神社
見ごろ:1月中旬~3月初旬
明治維新、戊辰戦争を通じて命を落とした人々の慰霊のため、1869年に創建された「靖国神社」。太平洋戦争に至るまでの軍人たちを英霊として祀る「招魂社」として知られ、東京を代表する神社のひとつとして、現在も絶えず多くの人が訪れています。
壮大な大鳥居から始まる境内の中には、戦闘機や機関車が並ぶ博物館「遊就館」をはじめ、多くの慰霊碑などが立ち並び、同時に自然を取り入れた庭園などが整えられており、近代日本の重ねてきた歴史に思いを馳せながら巡ることができます。
梅の見どころとして知られるのが、本殿の裏側に位置している小道。2月中旬~3月上旬にかけて紅梅と白梅が咲き誇る中を、ゆっくりと歩くのがおすすめです。6月には、神前に境内で咲き終えた梅の実が供えられます。
- 靖国神社
- 東京都千代田区九段北3−1−1
- 03-3261-8326
- 九段下駅
- 見ごろ:1月中旬~3月初旬
- ホームページ
東京に点在する梅の名所の中でも、江戸時代から近代日本までの歴史を存分に感じることができる千代田区の梅スポット。春の空気を感じながら、華やかな梅の花を愛でる東京散歩を楽しんでみてはいかがでしょうか。