地域おこし協力隊の応募に踏み切れない人へ、僕が協力隊になったわけ

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2016/04/08

毎日終電まで働くことに限界を感じた

地域おこし協力隊の応募に踏み切れない人へ、僕が協力隊になったわけ

僕は新卒で入社した不動産会社から、独立のためのスキルを蓄えようと、Web広告のベンチャー起業に転職をしました。元々、不動産会社勤務の時に副業としてネットビジネスを学び、Webを使った商品のプロモーション・販売戦略などの一連のマーケティングスキルを身に付け、手ごたえを感じたことがきっかけでした。

転職は正解でした。

前の会社と違って、意思決定は相当早いし、変なしがらみも無いし、皆仕事に前向きで、考えることが明確。給料も下がったし、仕事も忙しくなったけれど、学ぶ事も多かったし、何より会社の雰囲気が自分に合っていて、とても刺激的でした。

特に、右も左も分からないままチームリーダーに昇格し、上からも下からもボコボコにされましたが、良い経験をさせてもらえたと思っています。

しかし、やはり良いことばかりではありません。

ただでさえ忙しいWeb広告代理店の中で、少ない人数で工数のかかる案件ばかりひたすらに回す会社だったので、帰りは毎日終電近くになっていました。平日の楽しみと言えば、会社周辺の店でかき込む夕飯と、シャワーを浴びて寝ることだけ。5日連続、毎日2時に寝て8時ギリギリに起きる事を繰り返す中で、次第に限界を感じるようになりました。体力や精神というよりも、その生活スタイルに限界を感じたのです。

朝仕事に出て、帰ったら寝るだけという生活を繰り返しているので、平日は全て仕事しかしていません。せっかくの休日も、平日のツケが回って疲れており、満足に活動できない日もありました。そうなると、今は良いとして、いずれ必ず体力が衰え、自分の将来を見据えた勉強や行動、思考がなかなか進まなくなってしまうなと思ったのです。

幸い、僕は精力的に協力隊になる選択肢を予め詰めていたので、うまくチャンスに乗ることができ、激務から脱出することができました。しかし、あのままベンチャーで仕事をしていたら、今の人生はもっと暗かったかもしれません。。

今は当時に比べて、圧倒的に自分の時間をきっちりと確保できています。だから、日々勉強も情報発信も息抜きも、ちゃんと行えている訳なのです。きっと、今の積み重ねが利いてくれば、近い将来に何かしら成果が出せる自信はありますね。叩き上げられたのはとても良い経験でしたが、やっぱり人間、余裕は必要ですね。


地方の方が、起業に踏ん切りが付くと感じた

地域おこし協力隊の応募に踏み切れない人へ、僕が協力隊になったわけ

僕は協力隊での経歴を経て、近々起業をしようと考えています。

元々、僕は自分のやりたい事だけを自分で突き詰めたいタイプなので、「会社勤めより、起業した方が面白いんじゃないか?」と考えています。もちろん、起業に向けて色々な勉強はしてきましたし、起業家や志望者が集まるシェアハウスに入居したりして、意識を固める事もしてきました。

しかし、やはり「起業=リスキー、難しい」というイメージが先行したり、自分の実力に自信を持ちきれなかったりしていて、まだ実際に起業をするには至っていません。

ただ、やはり「自分が本当にやりたい仕事」を突き詰める事こそが、仕事の本質であり、起業をする本質だと思うのです。だから、地域おこし協力隊の制度を知った時に、「これだ!」とも思ったんですね。

協力隊であれば、給料が貰えるから、資金切れリスクが非常に低くなる。それに、大義名分があるので、行政のバックアップや、住民にも早期に顔が利くアドバンテージが得られます。

しかも、地方は人件費や不動産価格が安い為、ビジネスをするにも、東京と比べて低レバレッジで事業ができ、リスクを低く抑えられる可能性が高い。だから、自分で事業を興す場として、協力隊の制度を使うのは非常に恵まれていると感じたのです。

僕は今、協力隊として与えられた「尾鷲市に移住者を増やす」というミッションに即した仕事を仕込んでいる一方で、自分の飯のタネにもなりそうな物も、常に探しています。

地方に行ったからといって、自分で会社を興して継続していく事が難しいのに変わりはありませんが、僕にとっては起業の踏ん切りがいよいよ付いたという感じです。

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