岩手県の食材で学ぶ、野菜ソムリエ医師の「美味しい健康の作り方」
薄味なのに濃いうま味!岩手県から「自然の美味しい」をお届け。
健康と食の関係の深さをとくと学んだ後は、「良い身体は良い食から」ということで、アンチエイジング料理が振舞われました。
食材のほとんどすべてが岩手県産というこだわりの料理を参加者みんなでたっぷりいただきました。アンチエイジング食の基本となる要素、GI値・抗酸化物質(フィトケミカル)・脂質バランス・食物繊維を岩手の食材からバランスよく摂取することができるメニューが並びます。
季節野菜とひじきのサラダ 和風ドレッシング
カラフルな野菜サラダには、ミネラル豊富でヘルシーなひじき入り。岩手県の三陸で豊富に採れるひじきは外国産に比べて大きめで磯の風味がしっかり感じられます。
新鮮でしっかりと味わいのある野菜を使用することで、フィトケミカルを補います。ドレッシングなしでも食べられそうなほど、素材の味がしっかり感じられることにびっくり。
水ダコとワカメと胡瓜のマリネ
岩手県は北三陸の海の幸が豊富で、水ダコの漁獲量も多い地域。震災の影響や漁業の後継者不足などの課題を抱える中で、水ダコを使った新しい商品開発なども進んでいます。
透明感のある水ダコは、噛んだ瞬間に自然の塩みがじんわり口の中に広がります。海藻の旨味で塩分控えめでも満足感があります。
サワラのソテー ラタトゥイユソース
高級魚サワラが岩手県で獲れるようになったのは2000年に入ってからのこと。ほんわりと身がほぐれるサワラは岩手県産の野菜をたっぷりつかったラタトゥイユとともにいただきます。油も調味料も控えめの優しい味付けに早速身体がデトックスされた気分に。
短角牛のロースト キノコのソテー 黒にんにくソース
実は岩手県は、最近人気の赤身肉の代表「短角牛」の生産量日本一なんです。岩手県で知られる「赤べこ」はこの赤茶色の毛を持つ日本短各種がモデルなんだとか。
今回いただいた「いわて短角和牛」は広大な放牧地で自然交配させて育てられているため、ストレスのない柔らかく旨味のある赤身肉になります。
さらにαーリノレン酸のエゴマ油も使用しています。噛めば噛むほどじゅわ〜っと染み出す肉の旨みに思わず顔がにんまり。
ニョッキ 和風じゃがいもソース
岩手で収穫されたジャガイモの粉をつかったニョッキは、ソースにもジャガイモがたっぷり!
一見コッテリして見えますが、意外にもソースはあっさりとしていて、じゃがいもの自然なトロみが料理に一体感を引き出します。きのこを取り入れることで、ビタミン・ミネラル・食物繊維も豊富に摂取できます。
はちみつヨーグルトムース
はちみつの刺激の強い甘味が苦手という方にオススメなのがこちら。甘さは濃厚なのに、はちみつ特有の舌を刺激する後味が少ないのでペロリと食べられます。はちみつだけの甘味なので、身体にも優しいのも嬉しいところ。
普段手にする食材がいつ、どこで、誰の手によって生産されたのかについては、東日本大震災なども経て、より気にするようになった方も多いのではないでしょうか。
しかし、その食材をいつも通りたっぷりの調味料や添加物で料理してしまうのは、とてももったいないことなのかもしれません。
今回は岩手県の食材を通して、健康に生きることと食べることの関連性を学びましたが、日本全国にはその土地ならではの食材がたくさんあります。
食べることを楽しむためには、健康な身体と味覚があってこそですから、ぜひ一度自分の生活に関わる食について、見直してみてはいかがでしょうか。
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モノや情報が溢れていても「豊かさ」とはほど遠い昨今の生活。食事や水、空気などの環境も、その選択によっては健康を害してしまう時代です。自分を守るのは自分自身。
『メグ先生(宮田恵)の森の診療所』では、訪れる方への愛情あふれるアドバイス、そして野菜の処方せんを発行し、これから生きる未来のための予防医学を実践していきます。キーワードは医療・野菜・放射線・食育・アンチエイジングです。
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