なにが違うの?ふるさと納税・ふるさと投資・クラウドファンディング
ふるさと投資を利用する
比較的新しい寄付制度「ふるさと投資」を利用したことがある方はまだ少ないかもしれません。ふるさと投資とは、個人が小口投資を通して地方創生に参加する仕組みです。地域資源の活用やブランド化など、地方創生や地域活性化をすすめる事業に対して、クラウドファンディングなどを利用して小口投資をするもので、内閣府地方創生推進室が「ふるさと投資連絡会」を設置している、国をあげた取り組みです。
事業主の信頼性が担保されている
先にご説明したクラウドファンディングと何が違うのかというと、地方公共団体や金融機関等との連携・調和を重視していること。つまり一般のクラウドファンディングに比べると、事業主の信頼性がある程度担保されていると言えます。また、地方公共団体などと連携が履かれているということは、より地域に密着した事業に限定限定した投資ができます。ふるさと投資の一口あたりの投資額は2〜3万円ほど。出資金を得た地方事業者は、3~10年をめどに出資金を活用・運営します。
お礼として贈呈商品も受け取れるかも?
一般のクラウドファンディングやふるさと納税と同じく、ふるさと投資も投資することで商品やサービスを受けることができます。
分配金を受け取れるかも?
ふるさと納税や一般のクラウドファンディングと大きく異るのはこの点。クラウドファンディングは大きく「寄付型」「購入型」「投資型」にわけられ、一般的なクラウドファンディングは、シンプルに寄付金を行う「寄付型」とリターンとして商品やサービスを受け取れる「購入型」が比較的多い傾向にあります。ふるさと投資では出資した事業で利益が生まれれば、分配金を受け取れる「投資型」と贈呈商品を受け取れる「購入型」が一体化したパターンと言えます。
ふるさと投資の注意点
商品ももらえて分配金も手に入る可能性があるなら、ふるさと投資の方がいいのではと思うかもしれません。ただ、ふるさと投資は元本保証型投資ではないので、事業計画進捗や事業結果によっては元本割れのリスクがある点には注意が必要です。
そしてふるさと納税の投資版というイメージがありますが、ふるさと納税とは違い税金控除もありませんし、出資額以上の利益には源泉所得税も別途かかってきます。ふるさと納税とは全くの別物として考えたほうが良いでしょう。
ふるさと投資は、地方の公共団体や金融機関と連携した地方企業の活性化をサポートするための寄付制度です。がっつり投資で儲けよう…と考えている方には向いていません。
【ふるさと投資】
3つの寄付金制度をご紹介しましたが、いかがでしたか? 「出身地を離れてしまったけど、何か応援できることはないか」「地域活性化に興味がある」という方はぜひこれらの制度やサービスを使って、地域を盛り上げる活動を応援してみてください。