ハズレ自治体に気をつけて。地域おこし協力隊で失敗しない3つのコツ
移住者の集まるコミュニティがある地域を選ぶ
前項でも述べましたが、移住者の先輩と話す場があると、いい意味で地域にのまれずに済みます。地元の人たちとだけの関わりになってしまうと、自分を見失いがちです。
地域にとって移住者というのはバックグラウンドが違えば、価値観の隔たりも大きかったりするので、地元の人とだけの関わりではやっぱり物足りない部分というのも出てくるもんです。
そうした中で移住者の集うコミュニティがあると、自分の中でバランスをとることができます。小林市には、そうした移住者の集まるコミュニティースペースがあって、定期的に人が集まる場になっているので、そこで刺激的な時間を過ごすこともできるのも、ありがたいですね。
(参考記事: 地方には刺激的な人がいないというウソ。自分の感性で選んだ地には、近い感性の面白い人がいる。「繋ぎ屋」)
例えば島根県のように地域おこし協力隊の受け入れを積極的にしている地域というのは、ゼロベースで受け入れる自治体よりも失敗の確率は下がるんじゃないでしょうか。
僕達の場合、島根県は協力隊の受け入れ数が多すぎて、地域おこし協力隊としてパイオニアになれる余地が少ないんじゃないかという懸念がありました。そこで2期目の受け入れを募集していた小林市にしたわけですが、そのへんのバランスは人それぞれかと。
他にも地方移住に何を求めるかで自治体選びの基準は変わってきます。例えば僕ら夫婦の場合、小林市と同時期に宮崎県の椎葉村という自治体にも応募していたのですが、椎葉村はちょっと僕らの求める基準よりもずっと山中にある地域でして、移住初心者にはハードルが高かったんですね。
もちろん、そういった本当に人里離れた大自然の中で過ごしたい方にとっては、椎葉村の方が魅力的にうつるでしょうし、あくまで僕達の基準をもって判断した際に、買い物などにも不自由しない、ある程度の都市規模を持つ小林市に決めたわけです。
どの地域が一番いいとか悪いとかではなく、その人にとって合うか合わないかが重要です。ですから、地域おこし協力隊への応募を検討中の方は、上記も参考に自分にぴったりの自治体を選択してみてくださいね。
- image by:Shinta
- ※掲載時の情報です。内容は変更になる可能性があります。
- ※2016/2/8 一部内容を修正いたしました(編集部)