もっと気軽に旅へ出たい!休みを取るための社内「根回し術」5選
厚生労働省による「平成29年就労条件総合調査の概況」によると、日本で働く労働者による年次休暇の取得率は51.1%。本来なら労働者の権利ではありますが、旅好きのビジネスパーソンのなかには、社内で旅に行くための有給を認めてもらうことに、苦労している方も多いかもしれませんね。
無理矢理に休みを取るのも一手ですが、せっかく旅に出るなら社内の空気や仕事を気にせずに思いっきり楽しみたいものです。
そこで今回は、働きながら有給を駆使しつつ30カ国以上を旅してきた筆者が実際に行ってきた、社内で旅を認めてもらうためにできる簡単な工夫をご紹介します。
旅の日程は繁忙期を避けて組む
旅の日程は、繁忙期を避けて組むことが大切です。もし入社したばかりなどで繁忙期の時期が判断できない場合は、同僚や上司に相談して日程を組みましょう。
旅に出ている間は、社内に残された同僚や上司に一部業務を引き継ぐ可能性があります。本来なら皆お互い様、気持ちよく送り出してフォローしあい、全員が定期的にリフレッシュできる環境が理想ですが、自分に仕事を押し付けて楽しみに出かけた…なんて思われてしまうことも、残念ながらまだまだあります。
そんなマイナスイメージを避けるには、業務を引き継ぐ同僚たちになるべく負担をかけないようにするため、繁忙期を避けるのがベターです。
日程が決まったら早めに上司や同僚に伝えて業務の引き継ぎを
旅の日程が決まったら、早めに上司や同僚に伝えて業務の引き継ぎをしましょう。日程を早めに伝えれば伝えるほど、十分な引き継ぎができます。
反対に、旅の日程が近づいた状態で引き継ぎをすると、スケジュールに余裕がないため、仕事を引き継いでくれた同僚をはじめ、関係する社内や社外の人にまで迷惑をかけてしまう恐れがあります。
余裕のあるスケジュールで十分な引き継ぎをするため、旅の日程が決まったら早めに上司や同僚に伝えて仕事の引き継ぎをしましょう。
仕事の引き継ぎには引継書を活用する
また、仕事の引き継ぎには引継書を活用しましょう。口頭のみの引き継ぎだと言い忘れが起きたり、秩序立てたわかりやすい説明が難しくなります。しかし引継書を活用すれば、渡す前に内容のチェックもできて「言った・言わない」のいさかいも避けられ、わかりやすい引き継ぎができます。
特にルーティーンとなっている業務でわかりやすい引継書ができれば、旅に出るたびに使い回しが可能で、未来の自分の助けになります。この実績を積み重ねることで、会社内に「あなたが旅に出ても大丈夫」という安心感が生まれ、旅を認めてもらいやすくなります。
社内で旅好きのイメージをとくかく定着させる
とにかく「旅好き」のイメージが社内外で定着させると、旅を認めてもらいやすくなります。「○○さん?ああ旅行だよ」「今度はどこ行くんだろうね?」みたいな会話が、あなたがいない間に交わされていれば勝ったも同然です。そこまでいけば、あなたが旅のために休暇を取得することが常識のようになります。
では、会社内に旅好きのイメージを定着させるにはどうすれば良いのでしょうか?
まずは、普段の会話のなかで旅先での経験をよく話すこと。自慢話になると不快に思われてしまうので、失敗談を交ぜるなどして、意外な視点から見た旅話をするなど工夫することをおすすめします。
また、毎回会社にお土産を買って帰るのも効果的ですね。負担にならない程度のほんの些細なものでも、個別に直接お礼を伝えながらお土産を手渡せば、旅に出ることに対して悪い印象は残らないはず。引き継ぎなどで特にお世話になった人へは、好みのアイテムを事前にチェックしておくとより良いですね。
普段から仕事をフォローし、同僚の休暇を応援する
会社内で旅を認めてもらうには、普段から仕事にしっかり取り組み、周りの人をフォローすることも大切です。普段から真面目に仕事をしている人が旅に出たいと言えば、「いつも仕事を頑張っているからやむを得ない」と思ってもらいやすいものです。
また、普段から周りの人のフォローをすることで、いざあなたが旅に出ることになった際に「いつもフォローしてもらっているから」と「お互い様」で助けてもらいやすくなります。
社会人として…といえば当たり前といわれてしまうかもしれませんが、社内で旅を認めてもらうには、普段からの仕事に対する姿勢はもちろん、旅に出ている間の仕事のこともしっかり考えて動くことが大切です。
有給休暇の義務化もあり、今後は働きながらもより旅を楽しめる機会が増えていくはず。職種や環境によりなかなか思うように有給が取れない方も多いかと思いますが、誰もができるだけ気持ちよく、自由に、旅を楽しめるように進んでいきたいですね。
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