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日本遺産・山寺を目指し絶景に触れる…情緒あふれるウルトラマラソン

“走る”フリーライター・三河賢文
“走る”フリーライター・三河賢文
2019/05/20

2018年度、文化庁によって山形県の「山寺が支えた紅花文化」が日本遺産に認定されました。山寺といえば数多くの木々と奇岩怪石に囲まれた景観、そして約1,000段にもおよぶ石段を上ることでも有名ですね。

また江戸時代を中心に栽培が盛んに行われた紅花は、その栽培と交易の始まりが山寺だといわれているそうです。そしていまもなお、伝統的な舞楽では紅花染めの衣装が用いられています。

このような美しい自然と文化が広く愛され、山寺は国内外から数多く観光客が訪れる、山形県内でも屈指の観光スポットとなっています。

そんな紅花文化を支えた山寺は、実際にどのような場所なのか?

2019年4月21日に開催された「第1回 山寺・蔵王ウルトラマラソン」(100km/50km)では、自らの脚で走りながら、地域の素晴らしさ豊かな自然、そして山寺をはじめとした文化に触れることができました。

今回はその模様を道中の景観と共にリアルな体験記としてご紹介していきます。

前夜祭は地元の“美味いもの”でおもてなし

本大会のスタート&ゴールは、JR仙山線「山寺」駅から徒歩約10分の場所にある山寺芭蕉記念館です。

早朝4時のスタートということもあり、多くの選手が前泊していました。そんな選手たちを、前夜祭で美味しい“地元のグルメ”がもてなします。

そばや麦や芋煮は、スタッフの方々がその場で作ってくれたもの。私も一杯いただきましたが、熱々の料理が身体を温めてくれます。美味しい食事に舌鼓を打ちつつ、皆さんの会話も盛り上がっている様子でした。


寒空の下、前夜祭で盛り上がる会場からの声を聞きながら、料理を用意してくれるスタッフの皆さま同士も楽しそうな雰囲気に包まれていて、大会開催の喜び、そして「盛り上げよう」「もてなそう」という気持ちが伝わってきます。

豊かな自然に囲まれた走りごたえのあるコース

午前4時、スタートゲート前には大勢のランナーが集結しました。前夜祭に参加していなかった方も多かったようで、その数は約300名

暗闇の中、ライトで足元を照らしながら100kmの旅へと走り出します。どのようなコースなのか、そしてどんな景色に出会えたのか、写真と共に見ていきましょう。

ちょうど周囲が明るくなり始めると、目に飛び込んできたのがたくさんの“鯉のぼり”。こどもの日前のタイミングだからこそ見られた光景ですね。

風がなく、泳いでいる…というより眠っているかのようですが、これもまた良き田舎風景ではないでしょうか。

コースは全体的にアップダウンが多く、歩道だけでなく、大会名にもある「蔵王」を始めとした山道も走ります。標高の高い場所では、まだ雪も残っていました。どこからか鳥のさえずりも聞こえ、清々しい気分になります。

ふと横を見ると、湧き水が出ている「樹氷の泉」を発見。まさに自然の給水所です。流れ出る水はとっても冷たく、顔を洗うと目が覚めます。飲み水としても、澄み渡っていて美味しくいただけました。

ふと目をやるたびに、姿を変える景色。山中のコースでは、遠くにそびえ立つ雄大な山々がいつも見られました。

この絶景には私だけでなく、つい足を止めて写真撮影する選手がたくさん。山形県のほこる自然を、心行くまで満喫できるコースです。

各所で見られた見事な桜

image by:(公社)山形県観光物産協会

紅花の開花時期は6~7月のため、残念ながら大会中に見る機会はありませんでした。しかしその代わり、何度も目にしたのがこちらの花…

満開の桜です。関東ではすでに散ってしまった桜が、山形ではまさに見ごろを迎えていました。写真は最上川沿いに立ち並ぶ桜並木ですが、こうした光景がコース上では幾たびも見られます。

三男一女の大家族フリーランス。中学〜大学まで陸上競技部に所属(中・高:中・長距離、大学:十種競技)。引退後はコーチとして活動。7年のブランクを経て2011年7月からランニングをスタートし、現在はトライアスロンやウルトラマラソンにも挑戦しています。

日本遺産・山寺を目指し絶景に触れる…情緒あふれるウルトラマラソン
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