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日本遺産・山寺を目指し絶景に触れる…情緒あふれるウルトラマラソン

“走る”フリーライター・三河賢文
“走る”フリーライター・三河賢文
2019/05/20

大会への想いを馳せながら山寺を登る

本大会では、最後に山寺を奥之院まで登ることができます(制限時間あり)。ただし、こちらを訪れるのは約100kmを走り終えた後。

疲労困憊の状態で約1,000段にもおよぶ階段を登り切るのは、容易ではありません。

終わりの見えない石の階段。階段を登るのが、こんなに疲れるものだとは思いませんでした。周囲の景色を眺めて気を紛らわせつつ、手すりをフルに使って登っていきます。

一緒にたどり着いた見知らぬ選手の皆さんとも自然と会話が生まれ、辛いながら楽しい時間となりました。

ふと見上げれば、周囲を取り囲む景色はまさに荘厳。切り立った岩壁、そして高く伸びた木々が自然の雄大さを「これでもか」と感じさせてくれます。

到着時刻が遅くなったこともあり、少しずつ日が暮れ始めるなか、それと共に移り変わる山寺の姿もまた見ごたえのあるものでした。

そして、登り切った場所にあるのが奥之院。ここまで100kmの道のりに想いを馳せつつ、無事にたどり着けたことに感謝します。

山寺を下り始めるころは、すでに夜の訪れを感じる時間です。薄っすら暗くなったなか、多くの人々を魅了する山寺の絶景を堪能させてもらいました。

下るのにも時間を要するほど足は疲れ切っていますが、この景色を見れば「走ってよかった」と思えます。まさに山寺・蔵王を、存分に走って楽しめる大会でした。


美味しい補給食とスタッフからの温かな声援

本大会の魅力は、その景色や走りごたえあるコースだけではありません。各所に給水所を構えて待ってくれているスタッフの皆さまは、とても温かな声掛けと共に選手を迎え入れてくれます。

レース中にもかかわらず、足を止めてスタッフと会話を楽しむ人々もチラホラ。とてもホスピタリティにあふれた大会運営です。

美味しい和菓子や甘酒などを始め、給水所でふるまわれる食べ物もさまざま。主催者がランナーだということで、ランナー目線から“ほしいもの”がしっかり考えられている印象です。

そのなかでも山形という土地だからこそ食べられるものも多く、給水所を訪れるのが走るうえで楽しみのひとつとなりました。

山寺や蔵王、そして近隣エリアを、自然に囲まれて走った約100kmの道のり。初開催ということでしたが、運営も行き届いていたように思えます。

自らの足で走るからこそ見えた景色、そして感じられた文化などもあります。そして何より、この地域を盛り上げよう、知ってもらおうという運営側の気持ちが伝わってくるイベントでした。

大会運営側は、すでに次回開催に向けて動き出しているよう。きっと来年は、さらに選手たちを楽しませてくれるのではないでしょうか。

気になる方はぜひ公式サイトをチェックし、来年の出場大会として候補に入れてみてはいかがでしょうか。

※掲載時の情報です。内容は変更になる可能性があります。

三男一女の大家族フリーランス。中学〜大学まで陸上競技部に所属(中・高:中・長距離、大学:十種競技)。引退後はコーチとして活動。7年のブランクを経て2011年7月からランニングをスタートし、現在はトライアスロンやウルトラマラソンにも挑戦しています。

日本遺産・山寺を目指し絶景に触れる…情緒あふれるウルトラマラソン
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