SF映画の世界がここにある。海外・日本の美しき「巨大地下空間」6選

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2019/09/09

この世界の地底には、鍾乳洞や洞窟など自然が作り出した巨大な空間が存在します。一方で、鉱山、塩山などの採掘跡や貯水空間といった人為的にできた巨大空間も数多くあります。

普段は、大地にひっそりと身を潜めている地下空間。しかし、そこには地上の建造物をしのぐ、大スケールの世界が広がっています。地上から隔絶されたその空間は、荘厳さに包まれていて、実に感動的。

今回は、誰もが驚くような壮大な空間が広がる6つの「世界の巨大地下空間」を紹介します。まずは、岩塩抗や貯水槽などの跡地を利用した施設から見ていきましょう。

サリーナ・トゥルダ/ルーマニア

image by:Shutterstock.com

ルーマニアの第3の都市クルージュナポカ近郊にある地下遊園地が「サリーナ・トゥルダ」。岩塩坑の跡地を利用した作られたサリーナ・トゥルダは、地下120m地点にあり、観覧車やすべり台、ビリヤード、卓球、パターゴルフといった娯楽施設のほか、コンサートホールもあります。

さらに、地下400mには塩湖が広がり、ボートに乗ることもできます。なお、坑内の環境が呼吸器系疾患の治療に適しているということで、療養目的で訪れる人もいるんだとか。

バシリカ・シスタン/トルコ

image by:Shutterstock.com

バシリカ・シスタン」はトルコのイスタンブール歴史地区にある、東ローマ帝国時代に使われていた貯水槽の跡です。そのスケールの大きさから「地下宮殿」とも呼ばれています。

貯水槽のサイズは幅65m、長さ138mで、336本の大理石の柱で支えられています。柱は整然と並んでおり、その整った姿には圧倒されます。柱はメドゥーサの頭部を押さえつける形で立ち上がっている点にも注目です。

シパキラの塩の大聖堂/コロンビア

image by:Eve Orea / Shutterstock.com

コロンビアの首都ボゴタ近郊(車で約1時間)のシバラキの岩塩鉱山跡に、カトリックの教会、大聖堂があります。これは、もともと危険な作業に従事していた鉱夫が安全祈願する場所として作られたものを整備したものです。

小さな山の頂上にある入口を入っていくと、キリストの足跡に沿っていく形で、さまざまな形の十字架が置かれています。そして大聖堂の奥には巨大な十字架がLEDに浮かび上がり、幻想的な雰囲気を醸し出しています。



大谷資料館/栃木県宇都宮市

image by:梅原慎治

栃木県宇都宮市にある大谷石の採掘場跡を利用して作られたのが「大谷資料館」です。入口から階段を下りていくと地下30mに大空間が現れます。想像以上の広さ、高さに思わず、驚きが口をつく人も多いようです。

映画やドラマ、PVの撮影でたびたび使用されており、知らず知らずのうちに目にしている人もいるかと思います。音響を利用してコンサートホールとして使われることもあります。

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