木だけに気になる?物語感じる、不思議な「世界にひとつだけの木」8選

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2019/11/17

囚人の木/オーストラリア

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囚人の木」は、オーストラリア西北部の町ダービーから南に7kmのところにあるバオバブです。幹の中は空洞になっており、内径は約14mにもなります。

19世紀に入植者としてオーストラリアにやってきた白人は、真珠船での働き手や真珠を採るダイバーを確保するため、先住民のアボリジニを捕まえて、鎖でつなぎました。そのアボリジニたちが作業に向かう前、この木の空洞に入れられていたといわれています。

生命の木/バーレーン

image by:LMspencer / Shutterstock.com

バーレーンの首都、マナマ南部の砂漠のなかに1本だけで立っているアカシアの「生命の木」は、高さ約10m。樹齢は約400年といわれています。

まわりに水はないのに生き続けていることから、バーレーンの人々に自然の奇跡と信じられているのだとか。

この木には「エデンの園の場所を示すために植えられた」「根が深く遠くまで伸びていて、何kmも離れた地下の水源から水を得ている」といった伝説もあります。

デッドフレイ/ナミビア

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デッドフレイ」は、ナミビアの大西洋岸にあるナミブ・ノークラフト国立公園のなかにあります。

かつてはツァウチャブ川の洪水でできた沼地でしたが、気候変動で干上がってしまいました。その結果、ひび割れた白い地面と900年前に枯れた木が現在も残っています。

まわりを取り巻く砂丘の赤色白い地面黒とも灰色ともつかぬ枯れ木のコントラストは現実離れしていると評判になり、観光客や写真家の人気を集めています。


奇跡の一本松/日本

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最後は、日本にある印象的な木。岩手県陸前高田市の海岸にある「奇跡の一本松」です。かつてそこは7万本の松が植えられた「高田松原」という景勝地でした。


しかし2011(平成23)年3月11日に起こった東日本大震災による津波で、松はほとんど流されてしまいました。

そのなかで唯一残ったのが、この奇跡の一本松。高さ約27.5m、幹の直径約90cm、樹齢約170年でした。残念ながら海水によるダメージがひどく、2012年に枯死してしまいました。

image by:photoAC

しかし復興のシンボルとして残すための保存処理を行い、2015(平成27)年7月にモニュメントとして完成。日没から21時ごろまではライトアップをしています。

千年を超えていまもなお成長する木もあれば、枯れて生涯を終えたものの、それにまつわる物語が人々を引きつける木もあり。

どちらにせよ、木は声高に言葉を発することはしません。その声を聴き取るためには、私たちが耳をすまさないといけないことは確かですね。

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高校卒業から100カ国近くを旅した元バックパッカー。関西の編集プロダクションを経てフリーに。現在はタイを拠点にフリーの編集・ライターをしています。みんな、旅に出よう!

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