これって本物なの…?世界各地でそびえ立つ人気「ピラミッド」7選

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2025/03/05

「ピラミッド」といえば、やはり一番に浮かぶのはエジプトではないでしょうか。謎に包まれたそのミステリアスな雰囲気に魅了される人が多くいますが、石造りで“三角形の建造物”は、世界各地にあるのです。

そこで今回は、エジプトだけじゃない世界各地に点在する7つのピラミッドをご紹介いたします。中には「これホントにピラミッド?」と疑ってしまうようなものもありますが…人気観光スポットでもあるので旅の参考にチェックしてみましょう。

テオティワカン/メキシコ

image by:Shutterstock.com

テオティワカン」はメキシコシティの北東約50kmのところにある遺跡です。最盛期は200年〜550年ごろで人口は20万人ほどだったと言われています。

ティオティワカンには2つのピラミッドがあります。まず太陽のピラミッド。高さ65m、底辺225mで、ピラミッドとしての大きさは世界第3位です。248段の階段があり、上ることができますのでぜひトライを。ただしかなり急です。

image by:meunierd/Shutterstock.com

もう1つは月のピラミッド。高さ約42m、底辺150×130mで、大きさは太陽のピラミッドに及びませんが、遺跡の北端にあるこのピラミッドからは、ティオティワカンが一望できます。

チチェン・イッツァ/メキシコ

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ユカタン半島にある「チチェン・イッツァ」は、マヤ文明を代表する遺跡。5世紀〜8世紀の旧チチェン・イッツァと10世紀〜13世紀の新チチェン・イッツァに分かれています。

チチェン・イッツァのピラミッドは「新」のほうにあり、「カスティージョ」と名づけられています。これはスペイン語で「城」という意味です。

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カスティージョは高さ25m、9層の基壇があり、東西南北それぞれに91段の階段があります。この「91×4=364」に頂上の神殿の1段を加えると365。つまり1年の日数になるわけで、天文学に通じていたマヤ人らしい仕掛けです。

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カスティージョには、さらに凝った仕掛けもあります。春分の日と秋分の日の夕方だけ、北側階段の影が、階段の下にある創造神ククルカンにかかり、ククルカンの羽根のように見えます。これもマヤ人の天文学、それに建築技術のレベルの高さを示したものといえます。


ガイウス・ケスティウスのピラミッド/イタリア

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首都ローマにあり、高さ36m、底辺約30m。紀元前18年~12年のころに建てられました。ピラミッドに葬られたガイウス・ケスティウスは、古代ローマで法務官や執政官を務めた人物。

ローマ人がなぜピラミッドを建てたのかはよくわかっていませんが、当時のローマ帝国はエジプトを属国にしており、それで何か刺激されたところがあるようです。


ヴィソチツァ山/ボスニア・ヘルツェゴヴィナ

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首都サラエヴォの北西にある街ヴィソコの近くには「ヴィソチツァ山」がそびえ立っています。2005年、アマチュア考古学者のセミール・オスマナジック氏が「ヴィソチツァ山はピラミッドだ」という説を発表して話題になりました。

同氏によるとヴィソチツァ山は「太陽のピラミッド」で、1万2000年前につくられたとか。ちなみに専門家は「悪質な捏造」としています。

エリニコのピラミッド/ギリシャ

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ペロポネソス半島中部の都市アルゴスの近くには「エリニコのピラミッド」があります。紀元前4世紀ごろに作られたという説がありますが、もっと古いという声もあります。

中には長方形の部屋がありますが、調査の結果、埋葬の形跡はありませんでした。このことから、要塞あるいは見張り塔として建てられたのではないという説もあります。

メロエピラミッド/スーダン

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スーダンは、世界で最もピラミッドが多い国と言われています。首都ハルツーム北東の遺跡メロエの周辺だけでも、200以上と言われています。そのうちの一つが「メロエピラミッド」です。

メロエは、紀元前6世紀~紀元後4世紀にかけてクシュ王国の首都だったところで、王族のピラミッドが数多くつくられました。高さは最大約30m、傾斜が70°と急なのが特徴です。

カホキア墳丘群州立史跡/アメリカ

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セントルイスにある「カホキア墳丘群州立史跡」。5世紀ごろにアメリカ先住民がここで農耕を始め、11世紀中ごろには最盛期を迎えて人口数万人規模の都市になっていました。しかし14世紀には姿を消してしまいます。

このカホキアには、マウンドと呼ばれる墳丘が120以上残されており、最大のものであるモンクス・マウンドは高さ30m、底辺316×241mの台形ピラミッドで、頂上には集落の長の住まいや墓、神殿があったことがわかっています。

世界遺産に登録されているものから、「ホントにピラミッド?」と言いたくなるものまで。いろいろありますが、高さに憧れる人がいることには変わりはないようです。そう。やはりウキウキするものです、高いところに上がると。

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高校卒業から100カ国近くを旅した元バックパッカー。関西の編集プロダクションを経てフリーに。現在はタイを拠点にフリーの編集・ライターをしています。みんな、旅に出よう!

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