食は旅人と国の架け橋。世界9カ国の人に聞いた「旅行動向調査」
どんな場所へ行くにも、何かしらの理由や目的があるもの。有名な観光地を訪問することや大切な人に会うためなど、旅には多くの理由がありますが、そんななかでも大きな目的が「食」ということもあるのではないでしょうか。
この度、世界中の登録メンバーに独自の旅行情報や体験を提供しているグローバルオンラインメディア「トラベルズー(R)」が、オーストラリア、カナダ、中国、フランス、ドイツ、日本、スペイン、イギリス、アメリカの9カ国、計9,000人に対し旅行動向調査を実施。
今回の「2019年秋 旅行動向調査」では、旅行者の美味しいものを求めるという行動と同時に、現地の経済やコミュニティを支えようと意識している点も明らかになりました。早速、詳しくご紹介していきます。
美食は世界へ飛び出すきっかけに。中国人観光客は冒険心があり、高額消費の傾向
今回の調査で判明したのが、半数以上(53%)が「美食」または「美食を中心とした体験」のために旅行をする、ということでした。25歳から44歳のかたは、55歳以上と比較して「美食の体験を求めて旅行へ行きたい」という回答が約2倍にもなっています。
「新しく、かつ特別なものを体験したい」というかたは62%、「現地の文化に触れるべく本物の体験を楽しみたい」と回答した人も54%も存在することから、本場の美食は最も求められているといえそうです。
今回の調査で対象となった国すべてで人気が高かった料理は、イタリア料理、中華料理、日本料理でした。
どれも全世界で専門店があるこの3カ国。パスタを中心とするイタリア料理や、麻婆豆腐などに代表される中華料理は、日本でも日常的に食する料理になっているものです。
一方、今後試してみたい料理としては、タイ料理、ベトナム料理、韓国料理の3つがあがりました。どれも日本国内でどんどん専門店の数が増えている料理ばかりとなっています。特に韓国は旅行先としても人気の国。現地で料理に慣れ親しむ人も多くなっているのではないでしょうか。
今回の調査で、食に対して最も冒険心を持つ美食家なのは中国人である、という結果になりました。
中国人回答者の96%は美食や美食体験を中心に旅行をしており、そのうちの70%は「耳にしたことさえなかった食べものにチャレンジしたことがある」と回答。
「昆虫など新しいものを試してみたいか」という質問に対しても「チャレンジしてみたい」と答えた中国人の数は、他国の約3倍にものぼりました。
また、中国人の海外における1人当たりの1日の食費は95USドルと、世界の平均より80%も高くなっているという結果も。
旅行中の美食体験を示すためのソーシャルメディア(SNS)の利用も中国人旅行者が最も多く、94%の人々がSNS投稿をしています。この割合は他の国の約2倍となっています。
続いて海外で食事を選ぶ際のポイントとして、77%の回答者が「現地の食材を食べて現地の経済と発展をサポートしたい」と回答しました。
特にミレニアル世代といわれる1980年代から2000年代初頭に生まれた人は、食料に対する道徳観や、その持続可能性を考慮する割合がほかの世代の約2倍となっています。
さらに、回答者の半数近い43%が「現地の人々とコミュニティをサポートすることで、旅行先の文化に近づくための貴重な体験が得られる」と回答しています。このように、多くの旅行者が旅行中の食に関して、責任ある行動とその持続可能性に前向きな気持ちを持っていることがわかります。
そして、全体の3分の2の旅行者が「優れた料理やレストランを探し出すために大量にリサーチする」とも回答しています。
このことから、厳選された美食をめぐる旅行や現地に関するヒントは「新しい旅行先を開拓しよう」というインスピレーションになっているといえるでしょう。
「本場の美食体験は、旅行者、旅行地の歴史・文化を結ぶ架け橋」と、今回の調査を行ったトラベルズーでグローバルのブランド責任者を務めるシャリー・サンは語ります。美食を追求するための旅をする人は、今後もますます増えていくのは間違いありません。
- source:PR TIMES
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