東洋のガラパゴス「西表島」と水牛車で行く楽園「由布島」の魅力
西表島から水牛車でのんびりと渡る「由布島」
西表島のおよそ400m沖合にある由布島に渡る橋はなく、唯一の方法は水牛車。由布島は周囲約2kmほどの小島で、島全体が亜熱帯植物園になっています。
水牛車には、立派な角を持つ水牛君、ではなく女の子だったので水牛嬢?の2輪車に乗せていただきます。14人乗りの水牛車に乗客4人と御者さんだけと空いていましたが、スピードが上がるわけではなく、あくまでゆっくりと進みます。
満潮からさほど時間が経っておらず、水牛の脚の付け根辺りまで水につかっているため、水牛に苦行を強いてしまいました。
アダンの茂る島全体が亜熱帯植物園
西表島の与那良川から流れ出た砂の堆積でできた、海抜約1.5mの平たい由布島。1955(昭和30)年ごろには石垣島からの定期船も就航していて、学校も開校されるほど繁栄していたそう。
しかし1969(昭和44)年の台風によって水没してしまい、その災害を機にほとんどの島民は石垣島へ移住したそうです。現在は、水牛車をひく水牛たちがおだやかに生活しています。
「ハナチョウジ(花丁字)」「ミッキーマウスの木」「レッド・フラミンゴ(ハイビスカス)」「クロトン」「コダチヤハズカズラ」など、南国の色とりどりの花木が咲き、睡蓮の咲く池もあって気持ちのよいところです。
島内には蝶園もあって、「ルリハナガサ(瑠璃花笠)」にとまる、「リュウキュウアサギマダラク」や、少し小さなオレンジの「カバマダラ」など、当然ですがとにかく蝶々だらけ。
午後になると、観光客を乗せた水牛車が続々とやってきます。往路はゆっくりだなと思いましたが約15分ほどの乗車だったのに、復路は「この子は基本やる気ない」(御者さん談)という水牛にあたり、牛歩の歩みで約30分もかかりました。
行き交う水牛車の水牛と喧嘩を始めそうな水牛にハラハラしながらも、どこかのほほんとした水牛車の移動は楽しいですね。
- 由布島
- 公式サイト
ほかでは見られないマングローブ林、変わった形の木々、色とりどりの花々や蝶、非日常の体験ができる水牛車など、見どころがたくさんある西表島と由布島。
石垣島から半日、もしくは1日で行ける離島はほかにもありますが、アフターコロナで八重山諸島らしい自然に浸るなら、たった1時間ほどで行ける西表島と由布島2島めぐりがおすすめです。
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