東洋のガラパゴス「西表島」と水牛車で行く楽園「由布島」の魅力

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2021/10/02

沖縄県の八重山諸島に位置する「西表島(いりおもてじま)」と「由布島(ゆぶじま)」は、石垣島から日帰りで行ける離島として人気の島です。

沖縄本島に次いで大きい西表島では「東洋のガラパゴス」といわれるほど固有種の動植物が見られ、西表島の東岸に隣接する由布島は、亜熱帯植物園となっているので、日本にいながら海外にいるような気分になれる場所なんです。

石垣島の離島ターミナルから、高速船に乗って約1時間弱で着く、2つの離島の魅力についてご紹介していきます。

※本記事は新型コロナウイルス感染拡大時のお出かけを推奨するものではありません。新型コロナウィルスの海外渡航・入国情報および各施設の公式情報を必ずご確認ください。

「西表島」でマングローブ林を進む

石垣島から出航すると、高速船は真っ青な海を飛沫をあげながら飛ぶように進みます。竹富島を通り過ぎ、さらに黒島、小浜島を眺めているとあっという間に、西表島東南部にある大原港に着岸します。

ヤエヤマヒルギの広がるマングローブ林 image by:石黒まり花

西表島といえば「イリオモテヤマネコ」が有名ですが、夜行性で個体数も少なく地元の人でもほとんど見かけないというくらいですので、観光客が出会える確率は非常に低いんです。

ですので、動物ではなく植物を探しに、日本最大のマングローブ林がある「仲間川マングローブクルーズ」に行ってきました。

上流と下流で高低差がほとんどない、勾配が緩やかな仲間川沿いには、広さ約200ヘクタール(約2平方km)のマングローブ林が広がっています。ちなみに、マングローブは固有の木の名前ではなくて、海水が混じるところに生える木の総称だってご存じでした?

西表島に多い「ヤエヤマヒルギ」は、幹の根本から伸びる多数の呼吸根で海水を取り込み、余分な塩分を葉に送り、塩分で黄色くなった葉を落としていき、真水を体内に蓄えるんです。

干潮時には見ることのできない、森の巨人「サキシマスオウノキ」も

勾配がない川の水量は、潮の満ち引きに影響されます。干潮になると干上がってしまう上流も、この時間には水があり、無事上流まで行くことができました。


森の巨人サキシマスオウノキ image by:石黒まり花

「森の巨人たち百選」にも選出された、大きな板根を持つ「サキシマスオウノキ」は、沖縄県内最大級のものです。樹齢はおよそ400年。幹周りは約3.6m、樹高は約20m、板根の高さだけ約3.3mを誇ります。本当に巨人のようですね。

「東洋のガラパゴス」西表島のマングローブ林 image by:石黒まり花

西表島には「ヤエヤマヤシ」という八重山の固有種もあって、自生地である石垣島の「米原のヤエヤマヤシ群落」と、西表島の「ウブンドルのヤエヤマヤシ群落」は、国の天然記念物に指定されています。このほか「マヤプシキ」や「タコノキ」など不思議な形の木が次々現れるので飽きることがありません。

  • 仲間川マングローブクルーズ
  • サキシマスオウノキ コース大人3,000円、子ども1,500円
  • 公式サイト

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