小樽っ子のソウルフード。北海道でおなじみ「かま栄」で、かまぼこ工場見学
「かま栄」は、北海道小樽市にある老舗のかまぼこ屋さんです。創業は1905(明治38)年と大変歴史あるお店で、道内では「かま栄と言えばかまぼこ、かまぼこと言えばかま栄」といわれるくらい馴染みがあり、地元ではCMも流れています。
実は、小樽市内の直営店には工場もあり、かまぼこの製造工程を見学することが可能です。今回は、小樽っ子のソウルフードともいわれる「かま栄」のかまぼこ工場を見学してきましたので、その全容をご紹介していきます!
※本記事は新型コロナウイルス感染拡大時のお出かけを推奨するものではありません。新型コロナウィルスの海外渡航・入国情報および各施設の公式情報を必ずご確認ください。
「かま栄」へのアクセス
「かま栄」は北海道内に11店舗の直営店があります。今回ご紹介する工場直売店は、JR線を利用した場合、新千歳空港駅や札幌駅などから乗り換えなしで最寄駅の「南小樽駅」、もしくは「小樽駅」まで行けます。
新千歳空港駅から約1時間、札幌駅からは約30分。バスの場合は小樽駅まで新千歳空港駅から約1時間40分、札幌駅から約1時間です。最寄駅からお店までは徒歩で10分ほど。
工場の見学時間は平日・土曜日の午前9時〜午後3時で、人数は1名から見学可能。さらに見学料は無料です。
製造現場の見学
製造工場は、直営店に隣接されていて、ガラス越しに製造現場を見学することができます。かま栄工場は“見る工場”を謳っており、最新の設備と伝統の職人技から生まれるおいしさの秘密を目で確かめることができますよ。
製造工程は擂潰(らいかい)→成形→加熱→冷却→包装の順。このうち見学できるのは、擂潰・成形・加熱の工程です。
擂潰
擂潰とは、原材料の魚肉を機械ですりつぶし、丹念に練り上げる作業のこと。この段階で製品ごとの味付けも行います。あいにくこの日は擂潰の工程が終わってしまい、機械の清掃の時間でした。
成形
成形では、板付きかまぼこやなるとなど、熟練の職人技で一つひとつ丁寧に形作っていきます。目にも楽しい匠の技を見ることができました!
高速で手を動くかす職人たちのあまりの手際の良さに惚れ惚れしてしまいそう。
職人たちによって成形されたかまぼこです。正確無比の技によって形作られたかまぼこがズラリとラックに並んでいます。そして、そのどれもが計量されずに作られているのが衝撃的でした!圧巻の光景は必見ですよ。
加熱(蒸す・焼く・揚げる)では、それぞれの製品・素材に最適な方法で加熱します。かまぼこ独特の食感やうまみを引き出します。
「かま栄」の商品は約70種類ほど。ちくわ以外の商品はこのように、すべて手作業によって作られているのだそう。
原材料の吟味、すり身の中身の割合、熟成させる時間、加熱する時間、温度設定などそれぞれ異なるので、そのすべてをマスターするには15年以上はかかるといわれています。熟練の職人が長い年月をかけて体に染み込ませた技だから成せることですね。