まるで映画の世界のよう。天才音楽家生誕の地オーストリア「ザルツブルク」の旅

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2025/04/21

東欧オーストリア第2の都市「ザルツブルク」は、首都ウィーンと同様、音楽の都といわれています。現在においても“天才”といわれる音楽家モーツァルトもザルツブルクの出身です。

それ以外にもアルプスの山々やザルツァッハ川などの自然に囲まれており、また中世からの街並みが残っているとてもロマンチックな旧市街は「ザルツブルク歴史地区」として世界遺産に登録されています。

それでは、そんな魅力溢れる古都ザルツブルクの魅力をご紹介したいと思います。

ザルツブルクへのアクセス

ザルツブルク空港 image by:Simlinger/Shutterstock.com

日本からザルツブルクへの直行便はありません。ただ首都ウィーンへは成田から直行便が出ておりますので、ウィーン経由で行くとよいでしょう。またザルツブルクはドイツとの国境沿いにある街なので、ドイツの主要空港を経由するのもおすすめです。

日本からは約18時間ほど。旧市街まではザルツブルク空港からタクシーもしくはバスで30分くらいで到着します。

中世の街並みを堪能しよう

image by:Shutterstock.com

ザルツブルク旧市街は、街そのものが世界遺産に登録されているだけあって、まるで映画のセットのような街並みが特徴です。どの建物も大変趣があり見ていて飽きが来ないでしょう。そのひとつひとつをご紹介していきます。

ミラバル宮殿

image by:石黒まり花

ミラバル宮殿」は、昔からの映画ファンなら誰でも知っている名作『サウンド・オブ・ミュージック』のロケ地に使用されたことで有名です。

時の大司教ヴォルフ・ディートリヒが、自身の愛人とその子どもたちのために建てた宮殿といわれています。映画でマリア先生と子どもたちが『ドレミの歌』を歌うあの純粋無垢なシーンと大分違いを感じてしまいます。

大理石の間 image by:LEOCHEN66/Shutterstock.com

外観もさることながら内装も素晴らしく、特に「大理石の間」の煌びやかに装飾された空間は、結婚式場のような感じです。また宮殿に隣接する庭園には、色鮮やかな花々が咲き誇っています。女性ならしばらくここで自分がお姫様になったかのような気分を感じることができるでしょう。


ホーエンザルツブルク城

image by:石黒まり花

ザルツブルクで一番のランドマークともいえるのが「ホーエンザルツブルク城」です。街の小高い丘に聳え立つ堂々とした姿は、かつてこの地を治めた権力者の強さを物語っています。この城は、かつて一度も敵に占領されたことがないといわれる難攻不落の城で、そのスケールもヨーロッパ最大級を誇っているのだとか。

image by:石黒まり花
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また、ホーエンザルツブルク城からは旧市街やアルプスの山々を一望でき、絶好のビュースポットとなっています。一番高いところは、標高508m程度なので、時間があるかたは徒歩でゆっくり登ってもよいですが、効率的な周るのであれば、ケーブルカーを利用するのをおすすめします。

レジデンツ広場

image by:石黒まり花

レンブラントやルーベンスといった有名画家の作品を見学できる「レジデンツ」。そして、そのすぐそばに「レジデンツ広場」があります。その中央には豪華に装飾された「アトラス噴水」が設置されており、これだけの豪勢な噴水は普段なかなか目にすることはないのではないでしょうか。

こちらも映画『サウンド・オブ・ミュージック』のロケ地で、主人公マリアがトラップ家の屋敷へ行く途中に名曲『自信を持って』を歌っていたシーンに登場してきますよ。

噴水にはたくさんの大理石が使用され、その高さは16mにもなります。バロック様式の噴水の中で最高傑作とされております。躍動感あふれる馬の像が印象的に表現されており圧巻です。

天才音楽家モーツァルトの軌跡を辿ろう

image by:Shutterstock.com

ザルツブルクが世界に誇る天才音楽家モーツァルト。おそらく彼の音楽を聴いたことがないというかたはいないでしょう。生誕地である旧市街にあるモーツァルトゆかりのスポットを紹介します。

モーツァルトの生家

image by:石黒まり花

モーツァルトは1756年1月27日にこの家で生を受け、17歳までこの家で暮らしました。そのあとは各地を旅しながら音楽活動を続けたといわれています。

内部は、モーツァルトが実際に使用したといわれているバイオリンやパイプオルガンが展示されています。また直筆の手紙も展示されており、とても小さく細かい文字で書かれているので、モーツァルトがとても神経質な少年であったことがうかがえます。

ザルツブルク大聖堂

image by:石黒まり花

ザルツブルク大聖堂」は774年に建てられた歴史ある寺院です。モーツァルトはここで神の洗礼を受け、キリスト教徒となります。小さいころ、その天才ぶりをまざまざと見せつけていたモーツァルトは、一時期ここでパイプオルガン奏者として活動していました。

その後もモーツァルトは、ここの大司教であるシュラテンバッハの援助を受けながら音楽活動を続けたザルツブルクhす。

image by:石黒まり花

内部は、モーツァルトが洗礼を受けたときの洗礼盤や当時演奏で使用されたパイプオルガンを見ることができますので、ザルツブルクへ訪れた際にはぜひ内部を見学してみるのをおすすめします。

「ザルツブルク」は、映画や音楽通を唸らせる素晴らしい街でした。街そのものが芸術の題材のために作られたかのような風情です。思わず中世の街にタイムスリップしたかのような印象を受けますよ。ぜひザルツブルクで美しい芸術と歴史を堪能してみてくださいね。

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元々インドア派だったはずが『恋する惑星』でウォン・カーウァイにハマり、初めての一人旅は上海へ。カメラ片手にどこへでも行くアクティブ旅女子になりました。現在は大学院に通いつつフリーライターとして、旅・アート・美容・ファッションをメインに活動しています。

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