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夜空に走った光の筋。千葉県習志野で観測された「火球」の正体とは

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2020/08/29

2020年7月2日。地球に落下した新しいものとして、SNSなどでも話題が沸騰した千葉県の隕石。日本各地でも火球が観測され、宇宙の神秘を改めて感じるニュースとなりました。

そしてこの度、独立行政法人国立科学博物館が、この隕石を「習志野隕石」と名付けて国際隕石学会に登録申請すること、さらに2つ目の隕石までもが発見されたことを発表しました。

一体どのような背景があるのか、その詳細をお届けします。

宇宙からやってきた火の球。広い範囲に破片が降る「隕石雨」へと変化

image by:PR TIMES

2020年7月2日午前2時32分ごろに、習志野市内のマンションへ落ちたものを発見され、落下場所から「習志野隕石」と命名されたこの隕石。

日本国内で確認されたものとしては、2018年の「小牧隕石」が最後だったため、2年ぶり53番目の隕石となります。

深夜に突然、強く光る大火球が夜空に現れたことで、多くの人が騒然となったこの出来事。同月4日を迎えてから、千葉県習志野市に在住の方から千葉県中央博物館へ問い合わせがあったことで、調査が行われることとなりました。

最初に発見された破片(国立科学博物館) image by:PR TIMES

マンションの2階で大きな音がした翌朝、石の破片を共用部分で発見したかたは、火球のニュースから「隕石の破片かもしれない」と考えて保管しておいたそう。さらにマンション廊下の手すりにも傷跡があり、落下時の傷と考えられています。

落下した石の実物は7月5日に確認され、翌日6日から約1週間をかけて「ガンマ線測定」が行われました。すると、宇宙空間で起きた核反応で生成された「宇宙線生成核種」からガンマ線が検出。こうして、単なる石ではなく「隕石だ」と断定されたのです。

2番目に発見された破片(国立科学博物館) image by:PR TIMES

マンションで隕石を発見したかたは「ほかにも破片があるのでは?」と、さらに中庭を調査したとのこと。


すると、2つ目の破片を発見!落下から2日間、外で雨にさらされていたため、錆びて茶色く変化しているのは、隕石内の金属成分によるものだそう。

重ね合わすことができる面(国立科学博物館)image by:PR TIMES
色見本 image by:PR TIMES

まるで映画やアニメのような出来事が自分の住んでいるマンションで起きるとは、発見者のかたもびっくりしたのではないでしょうか。しかも、その珍しい発見を1人で2度もすることとなるとは…この隕石に何か付着していて、そこから事件が起きるようなドラマチックな展開も思わず想像してしまいます。

今後は、隕石をはじめとした地球外物質研究を行う「国際隕石学会」に登録申請が行われる予定という「習志野隕石」。太陽系の起源や歴史を紐解くこの学会を通じて、どこの惑星の破片なのか判明するかもしれませんね。

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