夜空に走った光の筋。千葉県習志野で観測された「火球」の正体とは
千葉県船橋市でも発見された、隕石の破片
しばらくして、この「習志野隕石」に関わる動きがありました。なんと、千葉県船橋市にも同じ火球からの隕石が落下していたのです。
見つかった破片は、大きめの95gと73gの2つ、そして小さな5g以下の破片が8つ、合計で183gです。
これは「習志野隕石」から約1kmほどの距離にあるアパートで屋根の瓦が割れてしまっていたため修理が行われることになり、割れた瓦とともに地面へ落ちている破片が発見されたとのこと。
習志野隕石と同様、千葉県立中央博物館が実物を確認したのち、国立科学博物館によって分析が行われ、こちらからも宇宙線生成核種が放つガンマ線が検出され、隕石だということがわかりました。
今回の火球から放たれた破片は、分裂した隕石がまるで雨のように広範囲に落ちる「隕石雨」だということも判明し、発見された破片以外にもまだどこかに落ちている可能性が高いそう。
もしかしたら、千葉県や周辺地域のかたは、何気なく拾い上げた石のかけらが隕石だったということがあり得るかもしれません。宇宙のロマンあふれるこのニュース、近いエリアにて気になる破片を見つけたかたは、ぜひチェックしてみてください。
もしかすると、それは遠い宇宙の記憶を乗せた、思い出の破片かもしれません。
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