冬だけの奇跡の絶景も。四季折々の魅力あふれる神秘的な湖「摩周湖」
季節によって姿を変える摩周湖
摩周湖を訪れるベストシーズンは6月から10月の間といわれています。夏の間は太陽高度が高く青さに深みが増すため、摩周湖ブルーを存分に楽しむチャンスがあることが理由です。真夏には摩周湖の湖面が厚い雲に覆われ「雲海」の絶景となることもあります。
しかし反対に、冬の摩周湖も絶景!寒さの厳しい冬の摩周湖周辺では、霧や水蒸気が木々に付着し凍ることで起こる「霧氷(むひょう)」と呼ばれる自然現象が起こります。
遠目で見ると真っ白な花を咲かせているようにも見える霧氷は、冬の早朝のみ観察できる現象。弟子屈町からツアーが出発しているのでぜひ訪れてみてください。
また、摩周湖の湖面が氷結していることも。深い青色の湖面に真っ白な氷が浮かぶグラデーションを楽しむことができるのは冬に訪れる人だけの特権です。
神秘の湖には都市伝説も
その日によって大きく姿を変える摩周湖には静かに噂されている都市伝説があります。それは「晴れた摩周湖を見ると女性は婚期が遅れ、男性は出世できない」というもの。
ほかにも「カップルで訪れて湖面が霧に覆われていれば、関係が長続きする」というものや、「お金持ちが訪れると霧に覆われる」などなどさまざまな噂が絶えません。
全国にパワースポットなるものは多くありますが、水に関連するパワースポットは恋愛運を上げるといわれています。摩周湖もそのひとつで、ミステリアスな雰囲気が強いためこのような噂が生み出されたのでしょう。
それとも晴れた摩周湖の景色があまりにも素晴らしく頻繁に何度も足を運びたくなってしまうため、結果として恋愛から遠ざかってしまうのかもしれませんね。
湖面に浮かぶ「カムイシュ島」
摩周湖にはひとつだけ、湖面に浮かぶ島があります。それが「カムイシュ島」。摩周湖全体がアイヌ語で「山の神の湖」と呼ばれるのに対し、カムイシュ島は「神様となった老婆」という意味を持ちます。
なんとも不思議な名前ですがこの名前の元となっているのもアイヌに伝わる伝説。戦火に巻き込まれたおばあさんが孫とはぐれ、探し歩き疲れ果て動けなくなってしまい、摩周湖の周辺の山である摩周岳の神様によって島に変えられたという言い伝えがそのまま島の名前となっています。
神秘的な湖に浮かぶ神聖な島へは誰も近づくことができません。晴れた日であればその姿をはっきりと眺めることができるので、出会えたらとても幸運です。
数多くの伝説を持つ摩周湖は道東一のパワースポットです。一度訪れてみると、その神々しさ、美しさの虜になってしまうはず。
摩周湖には3つの展望台があるので、そのどれもに立ち寄って違う角度から眺めるのがおすすめです。
ただし、冬の摩周湖(11月下旬~4月上旬ごろ)は第三展望台と裏摩周展望台が閉鎖されるため注意してくださいね。そして、寒さ対策と雪が積もっている可能性が高いためスノーシューや長靴で訪れるのがおすすめです。
- 摩周湖
- 北海道川上郡弟子屈町
- 弟子屈なび
- image by:Shutterstock.com
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