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『鬼滅の刃』が大人気だけど、そもそも日本の鬼っていつからいるの?

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2021/02/13

『鬼滅の刃』が大変な人気を集めており、台湾や韓国など海外でも大ヒットを記録しています。同作では主人公が「」にされた妹を人間に戻すために戦う姿が描かれていますが、そもそも鬼はいつから存在しているのでしょうか。

『桃太郎』など日本の昔話にも鬼は出てきますが、その正体や歴史は意外に知られていません。そこで今回は「鬼の日本史」についてご紹介していきます。

※本記事は新型コロナウイルス感染拡大時のお出かけを推奨するものではありません。新型コロナウィルスの海外渡航・入国情報および各施設の公式情報を必ずご確認ください。

鬼の姿は「鎌倉時代」に完成した

北海道・登別温泉「鬼祠(おにぼこら)」image by:Kangsadarn.S / Shutterstock.com

鬼といえば、どういった姿・形を思い浮かべますか?現在41歳の筆者は、かろうじて『ドリフ大爆笑』をリアルタイムで見ていた世代で、そのなかのコントで人気だった「雷様」の姿を思い浮かべます。

トラ柄のパンツを履き、もじゃもじゃの髪の毛に2本の角が生えていて、体の色は赤だったり青だったりするわけですが、恐らくこのイメージは多くの日本人に共通する鬼の姿ではないでしょうか。日本昔話に描かれる鬼の姿も、似たり寄ったりです。

冷静に考えれば、なんで鬼には角が生えているのでしょうか?トラ柄のパンツをはくを理由は、どうしてでしょうか?肌の色が赤だったり青だったりする理由は何なのでしょうか?聞かれると、意外に答えられません。

北海道・登別東インター前の「歓迎鬼像」image by:Kit Leong / Shutterstock.com

調べてみると、小松和彦編『怪奇の民俗学4 鬼』(河出書房新社)に、ヒントになる情報が書かれています。同書は鬼に関するいくつかの論文を編集した書籍です。そのなかに黒田日出男「絵巻の中の鬼―吉備大臣と<鬼>―」という論文があります。

この論文は、日本史上の主要な絵巻を振り返り、過去の日本人たちが鬼をどのように描いたかを調べています。

同論文によると、平安初期に成立した『日本霊異記』に出てくる鬼の姿は、まだ「雷様」のような姿をしておらず、具体的なイメージが与えられていない様子。

その鬼も、平安時代末期の『今昔物語集』になると、百鬼夜行をする姿が具体的に描かれるようになります。


なかには頭や額に角を生やした鬼がいたり、赤い浴衣を着た鬼がいたり、うるしをぬったような真っ黒い鬼がいたり。さらに鬼には刀のような歯や爪が見られるようになりました。

『北野天神縁起』image by:Unknown artistUnknown artist, Public domain, via Wikimedia Commons

ただ、鬼の姿の完成は、鎌倉時代の絵巻『北野天神縁起』まで待つ必要があります。

この絵巻にはいよいよ「雷様」のような鬼が登場しますから、現在の典型的な鬼のビジュアルは、鎌倉時代に完成したと考えられるのですね。

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