語り継がれる魅力。北海道&沖縄を象徴する、人気の「お城」ランキング

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2021/06/27

第5位 ヲンネモトチャシ/北海道根室市

image by:1467jp, CC BY-SA 3.0, via Wikimedia Commons

5位にランクインしたのは、根室市内にある32カ所のチャシから選出された24カ所を総称する「ヲンネモトチャシ」。国の史跡に指定され「日本100名城」のひとつにも選ばれています。

北海道内に点在する700カ所にものぼるチャシのうち、特に集中して造られている根室半島。16~18世紀にかけて作られたものといわれ、なかには見学のために整備されているチャシも。

面崖式」と呼ばれる形式により、崖の上に造られたものがほとんどとなっています。

オホーツク海を臨む草原の絶景ポイントのようでありながら、チャシの特徴的な形状をじっくりと堪能できるのが魅力。「根室市歴史と自然の資料館」では、さらに詳細に渡るチャシの歴史を知ることができますよ。

第4位 勝連グスク/沖縄県うるま市

image by: Shutterstock.com

4位にランクインしたのは、15世紀の琉球王朝時代に国王へ最後まで抵抗を続けていた阿麻和利(あまわり)の居城として名を馳せている「勝連グスク」。ユネスコ世界遺産および国の史跡に指定されている、見事な城跡です。

勝連半島の丘陵地に築かれたグスクは形状を利用した特徴的な高低差があり、最も高い「曲輪」部分で98mに達するほど。

目の前には大海原が広がり、海外貿易で繁栄したというかつての国を思わせる光景も、グスクをさらに美しいものにしています。

阿麻和利の滅亡とともに歴史の遺構となった勝連城ですが、それにまつわる史料などは発見されておらず詳細については判明していないという部分も、残念であると同時にロマンを掻き立てるポイントに。今では、沖縄旅行では外せない観光名所となっています。

第3位 中城グスク/沖縄県中城村

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3位にランクインしたのは、4位の勝連城主である阿麻和利と同時代を生きた「護佐丸」の居城として著名な「中城グスク」。


琉球石灰岩による壮観な石垣は圧巻で、ユネスコ世界遺産にも登録されています。

標高160mの丘陵上という高地のため、周囲に広がる太平洋や東シナ海の絶景を堪能することが可能。なかには6つの城郭があるなど見どころが多く、1853年に見学に訪れたペリー提督も大いに言及しています。

城主の護佐丸はの阿麻和利の思惑により攻められたのち自刃して果て、その後は近代に至るまで役所などの機能も果たしてきた中城グスク。太平洋戦争においても甚大な被害を免れることができ、美しい姿を残しています。

第2位 今帰仁グスク/沖縄県今帰仁村

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2位にランクインしたのは、琉球王朝が誕生する前の北山王国主、怕尼芝王統(はねじ おうとう)の居城として有名な「今帰仁グスク」。

「沖縄屈指の名城」と名高く、ユネスコ世界遺産に登録され、国の史跡、日本100名城にも選出されています。

13世紀ごろの築城とされている今帰仁グスクは、曲線を描く石垣の美しさをはじめとしたダイナミックなスケール感や庭園のように美しい光景など、当時を偲ばせる軌跡がたっぷりと残っているのも魅力。

グスク内で最も高い石垣が見られる「大隅(ウーシミ)」、女官たちが暮らした神聖な場所「御内原(ウーチバル)」、古代から形作られた石灰岩の丘陵である聖地「クバの御嶽」など、見どころが満載。1~2月に開花するカンヒザクラの時期には、一層多くのかたが訪れます。

第1位 首里城/沖縄県那覇市

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1位にランクインしたのは、450年間に渡る琉球王朝を統治した王家の城であり、沖縄を象徴する存在といえる「首里城」です。

2019年の大規模な火災により本殿を含む大部分が消失し、県内外に大きなショックを与えました。この火災を含め過去5度の火災に見舞われ、ユネスコ世界遺産には建物部分を省いた「首里城跡」として登録されている首里城。

琉球文化が一瞬で伝わる壮麗な建築や色彩は、文献や取材から克明に調査し、何度も再建されてきた尽力の賜物です。

建物以外にも文化財や絵画、漆器、工芸品などもおさめられており、千点を超えるなかから500近くが消失するという多大な被害が発生。現在は再建に向けた寄付などが行われ、再びかつての姿を取り戻す日が期待されています。

「日本の城」のなかでも、突出した個性を持つ文化を知ることができる北海道の「チャシ」と沖縄の「グスク」。新型コロナウイルスが落ち着いたころには、ランキングを参考に、そこに生きていた人々の証へ出会いに訪れてみてはいかがでしょうか。

  • source: valuepress
  • image by: Shutterstock.com
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  • ※本記事は新型コロナウイルス感染拡大時のお出かけを推奨するものではありません。新型コロナウィルスの海外渡航・入国情報および各施設の公式情報を必ずご確認ください。
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元々インドア派だったはずが『恋する惑星』でウォン・カーウァイにハマり、初めての一人旅は上海へ。カメラ片手にどこへでも行くアクティブ旅女子になりました。現在は大学院に通いつつフリーライターとして、旅・アート・美容・ファッションをメインに活動しています。

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