英語力を伸ばすには?世界で報じられた「日本の英語教育」から学ぶこと

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2021/10/16

言語の変化は「英語」に限ったことではない

image by:DiegoMariottini/Shutterstock.com

もちろんこうしたことは英語だけに限ったことではありません。例えばいま北朝鮮韓国とで、すでに韓国語の表現や語彙がかなり異なってきていることがソウルではよく話題になっています。

言語は10ごとに更新しないかぎり、常に進化し、変化するのです。本語の事例では、「やばい」という言葉は、20以前は「まずいこと」したときに使う表現でした。

しかしいまでは、心が動かされ感動したときに使用されることが多いことはよく知られています。本語が得意な海外の人がいまこの言葉聞けば誤解してしまうかもしれないのです。

これらの事実加味しながら、グローバルな時代に我々に求められている語学教育とは一体何なのか考えてみます。

ここに記した事実と現実無視して無理やりアカデミズムの綱で縛り付けて、文法や発音の成否だけ強調する現在の英語教育もっと柔軟にしてゆく必要はないのでしょうか。

特に英語の場合はそれがグローバルな言語で、世界中の人々がそれぞれのニーズで使用しているのだということしっかりと教育してゆく必要があるはずです。

 

image by:Stefan Holm/Shutterstock.com

それはスポーツ教育と似ています。卓球例にとれば、基本動作や試合に臨める基礎体力についてのトレーニングは欠かせないでしょう。

しかし、同時に相手からの思わぬボール受けたとき、それに対応するための俊敏性や瞬間的な判断力、対応力への訓練も欠かせないはずです。

さらに、人によって異なる個性ある攻め方や守り方への対策についても、いかに早く相手の個性に慣れてそれに打ち勝つための柔軟性育成する教育も必要なはずです。


現在の英語教育で最も欠けているのは、これらのことで、それは基礎トレーニングと同じ比重、あるいはそれ以上に大切なのです。

そして、意外なことかもしれませんが、本人の話すアクセントや英語表現インド人のように堂々と拡張し、世界の自動翻訳やAIでの発音のデータベースにも積極的にインプットしてゆくようなダイナミックな対応も必要なのです。臆することなく、自分の英語にプライド持って堂々と世界語である英語の輪にはいる姿勢学ぶべきではないでしょうか。

ロンドンではイギリス人よりも他国からの移民の数の方が多くなっています。ですからイギリス英語もどんどん変化しています。当然シリコンバレーではその傾向がさらに顕著です。同様の傾向は世界の主要な産業拠点すべてでいえることです。

変化嫌うアカデミズムと受験教育での英語がゆえに、海外との交流にコンプレックス持つ本人がまず学ぶべきことは、人と話せる話題持ち、相手の懐に飛び込んで会話の輪に入る柔軟性磨くことに他なりません。

既得権益享受する塾教育や視野の狭い高校のなかだけで呼吸する教師に頼る英語教育打破するにはどうすればよいのでしょう。海外と少しでも本気で対応したことのある人なら、ため息や怒りと共に、現状打破へのチャレンジ精神失わないようにしてもらいたいのです。

  • 参考:the japan times「Japan going the wrong way in English-education reform
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