大阪最強か?関東人が絶対読めない、関西の「難読地名&駅名」

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2022/03/05

私市/大阪府交野市

image by:photoAC

他の地でも見かけそうなほど一般的な感じの組み合わせながら、その読み方は思いつかないものという変化球の地名が大阪府交野市の「私市(きさいち)」です。

その由来は、なんと『日本書紀』にはすでに「私部(きさいちべ)」として登場しているほど古くからの伝統。「后(きさき)」にまつわる役所「私府(きさいふ)」が置かれ、従事する人たちは「私部(きさいべ)」や「私官(きさいかん)」と呼ばれていました。

「私部内(きさいべのうち)」ともいわれたこの場所がいつしか省略され、現在の「私市(きさいち)」になったとのこと。

「一見簡単そうな字ほど読み方が難しかったりする」「見慣れた漢字だけど、思いもしない読み方」と、馴染みのなさが難しさに繋がっているようです。

放出/大阪府大阪市

image by:photoAC

大阪府大阪市の「放出(はなてん)」。日常の慣れで「ほうしゅつ」と読んでしまいそうですが、思いもしない読み方となっています。由来は、この地がほぼ海抜0mといわれる低い場所に位置していることが関係しています。

現在は平地化している河内湖の水を淀川へと放出する地点であったことから「放ち点」と呼ばれ、訛ったことで「はなてん」になったとのこと。さらに、日本神話で「三種の神器」とされる「草薙剣」を奪った犯人が、神の怒りに触れたと恐れて手放した場所とも言われています。

「関東の人にはわからないだろうね」「よほど詳しいか、関西圏の住民でなければ読めない」と、他地域の人には恐ろしく難解なこの地名。スラッと読めるかどうかで、どの地域出身なのかわかるかもしれませんね。

河堀口/大阪府大阪市

image by:ちえはな/PIXTA

大阪府大阪市阿倍野区の「河堀口(こぼれぐち)」。788年、和気清麻呂によって洪水対策として行われた猫間川河岸の開削工事に際し、堀川が「河堀(こぼり)」と呼ばれていたことが発端。

河堀はいつしか訛りによって「こぼれ」と呼ばれるようになり、ちょうど開始地点であった場所が「河堀口(こぼれぐち)」として広がり、現在まで受け継がれたというのが全容といわれています。


気が遠くなるほどの古来より伝承されていたこの名称。「使用されている漢字を知っていても読めません」「読める人いる?」「まだまだ知らないことがいっぱいあるもんだ」と、驚きの声が寄せられています。

雲雀丘花屋敷/兵庫県宝塚市

image by:計記録 at Japanese Wikipedia, CC BY-SA 3.0, via Wikimedia Commons

兵庫県宝塚市雲雀丘の「雲雀丘花屋敷(ひばりがおかはなやしき)」。1910(明治43)年に宝塚線が開業された際に誕生した「花屋敷駅」と、1916(大正5)年に設置された「雲雀丘駅」が合併し、1961(昭和36)年に現在の華やかな名称へと至りました。

大阪の中心地ともいえる「梅田駅」から宝塚線に乗ると、終着駅にあたるこの駅。合併前には2つのうちどちらの駅を残すかという点で国を巻き込んだバトルとなり、最後には双方の自治会長がジャンケンをすることで確定したというのも有名なエピソードです。

にも関わらず、文字列を目にした人たちからは「イントネーションすら想像できない」「駅名として長すぎる」「中国の地名みたい」と、赤裸々なコメントが集結。確かに、ゴージャスな文字並びから受ける印象はインパクト大といえるかもしれませんね。

思いもつかないほどの難読漢字がズラリとそろっていましたね。千数百年を超える関西エリアの歴史を改めて感じさせられる結果となりました。ひとつひとつに物語のある難読漢字について、さらに深堀してみるのも面白いかもしれませんね。

  • image by:Yellow Cat/Shutterstock.com
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  • ※本文に一部誤字があり、修正しました。(2022/03/08)
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大学時代にドイツへ1年間留学。卒業後は旅行・グルメ・恋愛系のライターとして活動中。大好きなハンバーガーとビールのために、休日はボルダリングとヨガで汗を流す。

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