絶景が待つ、本州最北端へ。青森県「津軽半島&下北半島」周遊の旅
本州最北端の青森県。凹の形をしている同県で、北海道と向かい合う形で海に飛び出している2つの半島が「津軽半島」と「下北半島」です。真上に伸びる左側の津軽半島と、陸奥湾を囲んで向かい合う形の下北半島は青森観光では欠かせない場所です。
今回は青森県を代表する2つの半島をめぐる旅についてご紹介しましょう。
※本記事は新型コロナウイルス感染拡大時のお出かけを推奨するものではありません。新型コロナウイルスの国内・各都道府県情報および各施設の公式情報を必ずご確認ください。
名曲のモチーフにもなった「津軽半島」とは?
津軽半島は青森県の北部、陸奥湾を挟んで左側にある半島です。青森市と五所川原市の一部とつがる市、東津軽郡、北津軽郡などが含まれており、平野では米の生産がさかんに行われています。
米の他にもリンゴやニンニクなど「津軽」と名のつけられた名産品はたくさんあるので、津軽という名を耳にしたことのある人は少ないはず。名曲『津軽海峡・冬景色』のモチーフとなった場所としても知られていますね。
旅先としての魅力は豊かな自然と岬、温泉、お祭り、グルメ。そして太宰治関連の聖地巡礼ができることです。のどかな景色の残る津軽半島は、自然の生み出した絶景がたくさん見られるところ。早速、津軽半島で訪れるべき場所を5つご紹介しましょう。
津軽半島で訪れるべきスポット4選
龍飛崎
津軽半島の最北端、「風の岬」との異名を持つ「龍飛崎(たっぴざき)」は、津軽観光では絶対に欠かせない名所。
半島の先に位置しているため四方から風が吹き込むことから風の岬と呼ばれており、海風が強く夏に訪れると目の前に広がる海の絶景と相まって清々しく気持ち良い場所ですよ。
先端には真っ白な「龍飛埼灯台」があり、周辺が遊歩道として整備されています。龍飛埼灯台は「日本の灯台50選」にも選出されたことのある美しい灯台です。天気の良い日には津軽海峡の先に北海道が見えることも。
岬には『津軽海峡・冬景色』の歌碑があり、歌碑の前のボタンを押すと楽曲が流れる粋な仕掛けも!最北の地で聞く名曲は、なんだか切なく情景が浮かんでくるようです。
- 龍飛崎
- 青森県東津軽郡外ヶ浜町三厩龍浜
青函トンネル記念館
龍飛岬から徒歩で約20分、バスで約8分ほどのところにあるのが「青函トンネル記念館」です。青函トンネルとは、東津軽郡今別町と北海道を結ぶ鉄道トンネルのこと。完成したのは1987年で、着工は遥か前。なんと完成までには24年の月日がかけられました。
その着工から工事、超えてきた困難や完成まですべてを記録してあるのがこの「青函トンネル記念館」です。
現在は新幹線が走っており、海の底を新幹線で走るという他にはない体験ができる場所でもある同トンネル。工事はとても難しく、殉職者も出ました。記念館では工事のすべてを写真や模型を使い展示されている他、実際の地下坑道へと入る体験もできます。
- 青函トンネル記念館
- 青森県東津軽郡外ヶ浜町三厩龍浜99
- 公式サイト
立佞武多の館
青森県といえば「ねぶた祭」です!実は、ねぶた祭は青森県の各地で行われるお祭りのことを指し、ひとつのお祭りのことではありません。灯りをともした灯籠のことを「ねぶた」と呼び、鮮やかなねぶたを山車にのせて練り歩くお祭りが「ねぶた祭り」と呼ばれます。
青森の三大ねぶた祭りといわれるのが「青森ねぶた祭」「弘前ねぷたまつり」、そして「五所川原立佞武多(ごしょがわらたちねぷた)」です。津軽半島の五所川原市は、立佞武多と呼ばれる約20mほどの巨大な山車が特徴。
「立佞武多の館」では立佞武多が展示されており、お祭り以外の時期に訪れても、鮮やかな色彩で迫力満点の本物が見られます。さらに立佞武多を作る様子を見ることができたり、小さなねぷたを作る体験なども。青森らしいスポットは外せませんね。
- 立佞武多の館
- 青森県五所川原市大町506-10
- 公式サイト
太宰治記念館 「斜陽館」
戦後の日本を代表する文豪、太宰治は青森県五所川原市の出身。五所川原市にはその太宰治の生家があり、現在は誰でも見学できる「太宰治記念館『斜陽館』」として開かれています。
太宰治の生家は地主でとても裕福な家だったこともあり、斜陽館は外装内装共にとても豪華!明治時代の建物らしく、素晴らしくセンスの良い和洋折衷のお部屋がいくつもあります。
ファンなら必ず訪れてみたい生家。太宰治が生まれたとされる部屋も公開されていますよ。
- 太宰治記念館「斜陽館」
- 青森県五所川原市金木町朝日山412-1
- 公式サイト