路上に捨てちゃダメなの?外国人がショックを受けた日本の「ゴミ出し」事情
海外を訪れたり、外国人と交流したりすると、いろんなカルチャーショックを受けることがありますよね。それは来日した外国人も同じで、母国とは違う「日本のルール」に驚いてしまうことも珍しくありません。そのひとつに「家庭のゴミ出し」があげられます。
国内でも自治体によってルールが異なるように、家庭ゴミを出すときのタイミングや分別方法、さらには出す場所に関しても実に多種多様ですが、母国とは違うルールに驚いたという声が聞こえてきました。
そこで今回は実際に「日本のゴミ出し事情」について、韓国人、アメリカ人、中国人の皆さんにお話しを伺ってみました。
※本記事は新型コロナウイルス感染拡大時のお出かけを推奨するものではありません。新型コロナウイルスの海外渡航・入国情報および各施設の公式情報を必ずご確認ください。
日本のゴミ出し、外国人はどう思う?
分別がマジで楽…/韓国出身
まずは韓国と日本の違いについて。韓国では、指定されたゴミ袋を購入し、決められた日時に捨てる必要があります。日本でも地域によってゴミ袋が指定されていることもありますが、韓国では分別が細かく決まっているそう。
「韓国では『一般ゴミ』と『生ゴミ』を捨てるときは自治体が指定したゴミ袋を購入して、そのなかに入れて捨てる必要があります。分別に関しては、日本よりめっちゃ厳しいです」(韓国出身)
「ペットボトルやカン・ビンは指定の袋がないから、まとめるゴミ箱みたいなところがあるので、僕が住んでいたところでは週一で出していました。あと、日本は生ゴミも『可燃ゴミ』として捨てることができるから、とても便利で楽だと思う!」(韓国出身)
韓国は、日本と比べると分別が徹底しているためちょっぴり大変みたいです。さらに調理のときに発生した「野菜の皮」や食べ残しなどの「生ゴミ」は、飼料として再利用されます。
しかし、タマネギやニンニク、トウモロコシの皮などは生ゴミとして認められていません。そのため来日した韓国出身者は日本のほうが分別がシンプルでわかりやすいと思うのだとか。
ゴミ箱に入れて終わりじゃないの?/アメリカ出身
続いては、アメリカのゴミ出し事情について。例えば、日本では住んでいる地域によって指定された場所にゴミを出します。それに対し、アメリカでは基本的に家の前にある大きなゴミ箱に入れることが一般的なのだとか。
「日本は決まった曜日に指定された場所へゴミを出す必要がありますよね。私が日本でいま住んでいるところは、月曜日は資源ゴミ、火曜日と金曜日が可燃ゴミ、土曜日は不燃ゴミを指定された場所に出します。でも母国では家の前のゴミ箱に入れるだけでした」(アメリカ出身)
「アメリカでも州や住んでいるエリアによって違うと思いますが、僕が住んでいたところは『普通のゴミ』と『資源ゴミ』しか分けられていませんでした。出すのも簡単で、家の前にあるゴミ捨てボックスのなかに入れて終わり。もちろん曜日指定はないですし、日本のように歩いて指定された場所へ持っていくこともありません」(アメリカ出身)
アメリカでは収集日が日本より少なく、週に1〜2回ほど。そのため自宅前にある大きなゴミ箱がいっぱいになってしまうこともあるのだそう。
また、カリフォルニア州では、市からゴミ箱を有料で借りて家の前に置くことが多いのだとか。そして「資源ゴミ」「家庭ゴミ」「草木類」に分類され、資源ゴミはリサイクルされるそうですが、再利用できないゴミは埋め立て処分されます。
街の通りにゴミを出していたけど…/中国出身
最後は、中国のゴミ出し事情について。例えば、中国の上海では「上海市生活ごみ管理条例」が制定され、ホテルでは使い捨てアメニティの提供を控えるようになりました。そのほかにも積極的なゴミの分別を行うよう、さまざまな条例が制定されています。
「中国は街の通りにゴミを出します。昔、路上にゴミを捨ててもよいと認識している人もいたので、道に落ちているゴミが多かったです。日本はゴミ出しのマナーがちゃんとしているので、街が綺麗だと思います」(中国出身)
「日本と同じように、中国でもゴミの分別は地域によって微妙に違っているようです。でも分別用のゴミ箱が設置されているため、昔よりも分別に積極的になったと思います。あと分別をしないと罰則が課せられるので、日本よりも厳しいです」(中国出身)
このように昨今の中国では、ゴミの削減を目指しており、家庭ゴミに関しても分別を徹底する動きが活発になっているみたいです。
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住む地域が違えば、ルールも異なるもの。今回、お話しを伺った皆さんは、来日した当初は慣れないことに戸惑うときもあったみたいですが、それでも大好きな日本でルールを守りながら生活を楽しんでいるそう。
慣れない文化に驚いてしまうこともあるかもしれませんが、だからこそ異文化の違いを楽しめるものです。今後もお互いの文化を知りながら、知られざる一面を見つけていきたいですね。
- image by:Ned Snowman/Shutterstock.com
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