まだ間に合う。都内からの初日の出におすすめパワースポット「大洗磯前神社」

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2022/12/31

日本各地に点在する神社仏閣の数々。「パワースポット」としても人気が高く、観光には欠かせない場所です。美しい建築を眺めたり、御朱印集めやお守り購入など楽しみ方はそれぞれですが、実は「絶景」という視点からも見逃せない場所であることはご存じでしょうか。

そこで今回は、パワースポットでありながら絶景も堪能できる神社仏閣として人気を集めている茨城県の「大洗磯前神社(おおあらいいそさきじんじゃ)」をご紹介します。

都心に近い名所として人気の名所について、その魅力をチェックしてみましょう。

※本記事は新型コロナウイルス感染拡大時のお出かけを推奨するものではありません。新型コロナウイルスの国内・各都道府県情報および各施設の公式情報を必ずご確認ください。

「大洗磯前神社」はどんなところ?

image by:Shutterstock.com

太平洋の大海原を臨む岩礁に佇む、神秘的な鳥居「神磯の鳥居」で知られる「大洗磯前神社」。大洗町のランドマークとしても知られるスポットで、全国的な知名度を誇っています。

創建は日本神話の世界に重なる856年といわれ、現在も祭神として祀られている大己貴命(おおなむちのみこと)と少彦名命(すくなひこなのみこと)が降り立ったことがきっかけ。

主祭神である大己貴命は、国造りの神として知られ「出雲大社」の祭神でもある大国主命(おおくにぬしのかみ)と同一人物。また配祀神に祀られている少彦名命も『古事記』や『日本書紀』などの神話において、大己貴命と共に国造りを行った存在として知られています。

2人の神々は国造りののち「常世の国」へと去ったものの、「人々の難儀を救うため」光り輝く海の中に怪石として再臨。当時は平安時代にあたり、飢饉や疫病が大流行していたことがその背景とされています。

神々は医薬の祖神ともされており、現代のように医療が発達していなかったことから人々にとって大きな心の支えに。書物には「大洗磯前薬師菩薩明神(おおあらいいそさきやくしぼさつみょうじんく)」と記されているなど、脈々と信仰の歴史が紡がれています。

戦国時代になると戦で大部分が焼失し荒廃してしまうものの、江戸時代を迎えると水戸黄門として知られる水戸藩二代目藩主・徳川光圀公により再興。「大洗磯前大明神」として再び信仰を集めるようになります。


黄門さまが再建を行ったということが実感できるポイントが、建物のそこかしこに見られる色鮮やかな彫刻たち。徳川家康公が祀られる「日光東照宮」と同時期に造営されたことがその理由とされ、厳かななかに散りばめられた東照宮を彷彿とさせる華やかさが魅力です。

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明治時代に入ると、現在の名称である「大洗磯前神社」に改名。昭和を迎えると、入口にそびえる15.6mもの巨大な鳥居「一の鳥居」が完成。2011年の東日本大震災後には、拝殿や本殿に修復が施されるなど、美しい姿を保ち続けています。

太平洋に面した場所にある大洗町を代表するスポット大洗磯前神社。岩礁の上にある鳥居が絶景と大人気で、初日の出のスポットとしても人気を集めています。

大海原を背景にした「神磯の鳥居」が絶景ですが、本殿からも海が眺められ、さわやかな海風を感じながらの参拝が叶う特別な同神社。特に絶景なのは日の出の時間!鳥居の向こうから朝日が昇る様子は絶景中の絶景です。

神々が降り立った「聖地」。大海原に建つ鳥居

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そして、なにより見逃せないのが大洗磯前神社のシンボルともいえる「神磯の鳥居」。岩礁の上に佇む鳥居とその風景は、時間帯によって変化する空と大海原が背景となっている、まさに絶景スポットと呼ぶに相応しい光景を見せてくれます。

鳥居が建てられている位置は、祭神に祀られている2柱の神々が降り立ったとされている聖地。お正月には初日の出を眺めるベストスポットとしても人気を集めていますが、輝く太陽を背にした姿は「神降臨」が納得の美しさです。

古来より景勝地として愛されていた場所でもあり、神社の復建を手掛けた水戸光圀公も『あらいその 岩にくだけて 散る月を 一つになして かへる浪かな』と歌を詠んで絶賛しているほどです。

大洗磯前神社の楽しみ方は?

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大洗弘前神社で最も見逃せないものといえば、やはり神磯の鳥居。岩礁に打ち寄せる波をはじめ、大パノラマの大海原と鳥居の組み合わせはどんな時間帯でも絶景ですが、なかでも素晴らしいといわれているのが「日の出」です。

鳥居の奥に広がる水平線から太陽が昇り、光り輝く光景は言葉を失うほどの美しさ。さらに冬至の時期になると、より鳥居と朝日を1枚の写真におさめやすくなるとのこと。神々が降り立った地であることを大いに体感しながら、撮影を楽しんでみるのがおすすめです。


大洗磯前神社へのアクセスは?

鹿島臨海鉄道大洗鹿島線・大洗駅より約3km、徒歩でおよそ40分ほどの場所に位置する大洗弘前神社。駅からは循環バス「海遊号」も出ており、大人は100円、子どもは半額の50円で乗車が可能。バスに乗ると約15分ほどで辿り着くことができます。

また、JR常磐線・水戸駅からは、茨城交通バスに乗りおよそ30分ほどで到着。車で向かう場合は「水戸大洗インターチェンジ」で降り、およそ15分で到着可能。駐車場も完備されていますが、混雑期には満車の可能性もあるためご注意を。

国を誕生させた神々ゆかりの地として、古来より変わらない絶景に出会うことができる日本屈指のパワースポット「大洗弘前神社」。2023年のお正月には、ぜひ圧巻の初日の出を眺めてみてはいかがでしょうか。

  • 大洗磯前神社
  • 茨城県東茨城郡大洗町磯浜町6890
  • 公式サイト
  • image by:Shutterstock.com
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  • ※本記事は新型コロナウイルス感染拡大時のお出かけを推奨するものではありません。新型コロナウイルスの国内・各都道府県情報および各施設の公式情報を必ずご確認ください。
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美容師・ヘアメイクを経て映画業界に転身。フリーの記者カメラマンとして国内外のレッドカーペット取材や俳優インタビューを行いながら、来日イベントの企画運営・PR、記者会見や舞台挨拶のMCなど洋画をメインに活動。現在は育児のため仕事をセーブし、ライターとして幅広いジャンルの記事を執筆中。

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