日本ではありえない。海外旅行でスーツケースが破損した時やってはけないこと

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2023/09/06

自分でできる事前にトラブルを防ぐためのポイントは?

海外で飛行機に積み込まれるスーツケース image by:Shutterstock.com

スーツケースの破損などは、あらかじめ自衛しておくことも大事。筆者が日ごろから心がけていることがいくつかあります。

まず、高額なスーツケースを海外で預ける手荷物にしないこと。高級品は真っ先に狙われます。中身を物色するため、無理やりこじ開けられて壊される可能性もゼロではありません。

「RIMOWA」は頑丈で使いやすいが、高級品に見られることも image by:EQRoy/Shutterstock.com

「スーツケースは消耗品」と割り切り、高級に見えず目立たない、でも頑丈というものを選んでいます。スーツケースで有名な『RIMOWA(リモワ)』は、筆者は機内持込手荷物としてのみ使っています。

空港スタッフによる手作業 image by:Peter Krocka/Shutterstock.com

海外での乗り継ぎが多い場合も要注意。乗り継ぎ時がスタッフによる手作業のため、故意でなくてもミスが起こる可能性があります。

乗り継ぎ時間が長時間だとずっと置いたままなので、破損や盗難などのリスクが高まることも。今回のスーツケース破損は、中東の空港で約13時間の乗り継ぎ時間があった際に起こった可能性が高いです。

逆に乗り継ぎ時間が短すぎると、次の便に積み込んでもらえないロストバゲージ問題が起こりますが、長すぎてもトラブルが起こらないとも限らないので注意しましょう。

ビジネスクラス利用だから絶対安全とは限らない!

特別なタグ付きでも意味がないこともある image by:Shutterstock.com

ビジネスクラスなどを利用するとリスクゼロになるかと言うと、そうでもありません。

筆者はビジネスクラスの利用で中国・北京経由だった際、帰国後にスーツケースを開けると中のドリンクがこぼれて大変な状況だった経験がありました。

スーツケースに「プライオリティ(優先)」タグが付いていたにもかかわらずです。先の中東での件では、プライオリティのタグが意図的に剥がされており、日本国内とは状況が異なるのを毎回痛感させられます。


日本のグランドハンドリングはとても優秀 image by:シカマアキ

手荷物の取り扱い(グランドハンドリング)は、日本発なら安心できます。日本発だと日本のハンドリング会社がおこなうため、取り扱いが丁寧です。

一方、海外発の場合、日系航空会社であっても現地のハンドリング会社に委託しているため、絶対安全とは限りません。アフターサポートが万全なのが、せめてもの救いです。

空港内なら航空会社、空港を出た後なら旅行保険を要チェック

手荷物は機内持込するのが安全だが、個数や重量のルールは厳しい image by:Shutterstock.com

手荷物を預けることなく、機内持込だけで荷物を済ませるのが、一番安全な方法です。しかし最近、機内持込ルールが航空会社で厳しくなっています。数日滞在でも「7kg以内」などのルール厳守は、ほとんどの人にとっては不可能でしょう。

スーツケース破損などのトラブルは、起こる時には起こります。いざ起こった時にすぐ冷静になり、正しい行動を取れるかがポイント。

空港を出る前なら航空会社、出た後なら保険会社です。そのため、きちんと対応してくれる航空会社を選ぶ、海外旅行保険は念のため加入することも大事です。

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ジャーナリスト・フォトグラファー。飛行機・空港、旅行、ホテル、グルメなどをメインに、国内外で取材、撮影などを行う。雑誌やWEB向けの記事、写真や旅行などのセミナー講師も務める。元全国紙記者。大阪在住。

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