空港でイラッ…日本が「周回遅れ」になってしまったと感じること
海外のセブンイレブンは24時間とは限らない
以前、中国・上海で驚いたのは、日本にあるおなじみのコンビニエンスストア「セブンイレブン」「ファミリーマート」「ローソン」が三つ巴であることと同時に、閉店時間が19時や20時までだったことです。日系のコンビニでも24時間営業でないことしかり、閉まるのも早いです。
中国人は、終業時間が17時半であれば、定時にキッチリ仕事を終わらせて帰ります。残業はしません。もし会社から残業するように言われると、仕事を辞める人がいるとも聞きます。コンビニも、現地の就業に合わせた営業時間なのでしょう。
また、在宅勤務やテレワークは、以前から日本以上に浸透しています。さらに欧米では、夏のバカンスは基本1カ月。開業医は、患者を多く抱えていても「緊急時は救急病院があるから」と、1カ月間休診です。
マスクのルール撤廃後もなんとなく着け続ける日本
コロナ禍において、どの国でも感染防止に「マスク」の着用が義務付けられた時期がありました。しかし、欧米では1年あまりでルール撤廃。その途端、ほぼ全員がマスクを早々に外しました。
一方、日本では、3年以上たった今もマスクを着用する人は少なからずいます。もちろん諸事情でずっとマスクを着けざるを得ない人はいるものの、接客業などは任意にも関わらずいまだ義務に近い空気も漂います。これだけマスクを着けている国は、アジアのごく一部を除き、もはや日本だけです。
「Wi-Fi」も海外の方が普及&簡単。日本は対応遅れ
日本を訪れる外国人がよく不満を漏らす「FREE Wi-Fi」も、海外のほうが普及しています。海外でWi-Fiを利用する際、日本のようにメールアドレスを登録するなどの手間がありません。
日本はかつて、先進国としてあらゆる面において世界をリードする存在でした。今は、特にデジタル化においては、他の先進国はおろか、発展途上国に先を越されているケースも見受けられます。
海外の国々は、コロナ後を見据え、コロナ禍に準備し、コロナ明けに一気に先へ進みました。一方、日本はコロナ前とほぼ変わらないまま。日本の価値が下がる=円安になってしまっているのも、まったく無関係ではないでしょう。
海外旅行で現地を楽しむ一方で、「日本が遅れている」という現実もはっきりと見えてくるたび、複雑な思いを抱いてしまいます。
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