海外ローミングに繋がらない!?インド旅行でインターネットに接続する4つの方法
いまや旅行に欠かせないツールである「インターネット」は、いざ現地に着いて接続できない事態になると大変です。
一方、近年はNTTドコモの料金プラン「ahamo」をはじめ、各キャリアで日本から持参したスマートフォンをそのまま海外でも利用できるサービスの提供が始まり、以前に比べてとても便利になりました。
しかし、どのサービスも、国によって接続状況が異なります。ここ数年、ahamoユーザーである筆者は、基本的に海外どの渡航先でも不便がなかったところ、先日「インド」でちょっと大変な目に遭いました。
今回は、そのインドで実体験したネット事情と対策方法などをご紹介します。
目次
タージマハルの街「アグラ」はahamoがまったく使えない!
インドでも「amaho」を利用しようとしたところ、まず起こったのが、ところどころで接続が極めて不安定なこと。
すぐ途切れたり、電波がなくなったりすることが頻発しました。デリーなどの都市部ではまだマシ、でもちょっと郊外に出ると電波が途切れがち、もしくはまったく接続できないことも。
最も困ったのが、タージマハルがある街「アグラ」です。
このエリアでは、駅も含めてahamoの接続がほぼ全滅。「タージマハルの敷地内にはフリーWi-Fiがある」と聞いたものの、見つけられませんでした。周りには同様に、ネット接続で苦戦する外国人旅行客の姿もよく見かけました。
結局、1日チャーターしたタクシーに「金額を2倍支払う」と交渉し、タージマハル近くにある「スターバックス」までルート外で連れて行ってもらいました。
スターバックスには電源もWi-Fiもあります。ただ、インドのスターバックスのWi-Fiはインドの電話番号を登録し、SMSでワンタイムパスワード(OTP)を受信できないと接続できません。
スターバックスのスタッフに頼み込み、パスワードを教えてもらい、何とかネット接続できました。その後はデリーに着くまでも、一度もネットに接続できずでした。
Wi-Fiルーターのレンタルが最強?インドでネットに接続する4つの方法
では、インドでネットにストレスなく接続するには、どうすればよいか。以下のいずれかの方法が考えられます。
- ・空港で「Wi-Fiルーター」をレンタル
- ・現地で「SIM」を買う
- ・ホテルや空港のWi-Fiを利用する
- ・事前に「eSIM」をダウンロードする
まず、海外で接続できるWi-Fiルーターをレンタルする方法。筆者も日本の空港で何度か利用したことがあります。
ただ、「ずっと持ち歩かないといけない」「ルーターのバッテリーの持ちが心配」「スマホと別に充電する手間」「やや高額」など、デメリットがけっこうあります。正直貴重品が1つ増えるのは、海外旅行では負担です。
「SIM」を買って接続するまでのハードルが意外と高い
次に挙げた、現地で「SIM」を買う方法が、最も安価です。筆者はahamo以前、ほとんどの国でSIMを買ってネット接続していました。
メリットとして「現地の人々と同じ感覚でネットが使える」「ルーターをなくす心配がない、充電も必要ない」「Wi-Fiルーターより安く済む」など。
一方、デメリットは「ネット接続のノウハウがないと難しい」ことです。スタッフが手伝ってくれる場合もやり取りは英語、もしくは現地言語になります。
インドの場合、実際に体験した方々から聞いた話をまとめると「ちゃんと接続できるまで半日~1日かかる」とのこと。つまり、最悪1日、スマホでネットが使えません。
SIMの購入場所は、空港や市内にある携帯電話ショップなど。ただ、現地でSIMを買うときは基本、インドの電話番号でワンタイムパスワードを受け取れないといけません。
なので、現地にインド人の知り合いがいなければハードルが高いでしょう。市中よりやや割高でも、空港で入手するのが無難です。
それでも心配であれば、インドへ行く前に「Amazon」などでSIMを入手するのがおすすめ。現地よりやや高いものの、旅の不安が1つ消えます。
カフェや空港にあるフリーWi-Fiも外国人旅行客には不便
現地でのネット接続は諦め、ホテルで利用するだけにするのも手です。しかし昨今、ほぼ1日ネットなしという生活に耐えられるでしょうか。現地で、検索や地図などをその場で使えるのは、やはり便利です。
ただ、先述の通り、スターバックスや空港などはワンタイムパスワードが受信できないと利用できないのがインド流。フリーWi-Fiといっても、利用できるハードルが外国人旅行客には高いのです。
事前に「eSIM」をダウンロードしておくのも安心
インドに限らず、海外でネット接続に困らないよう、はじめから「eSIM対応機種」のスマホを選ぶのもおすすめです。
eSIMとは、製品本体に部品として組み込まれているSIMのこと。SIMカードの抜き差しをする必要がなく、手軽に海外通信SIMのプランを使うことができます。
もし、eSIM対応機種を持っていれば、各キャリアのホームページからオンラインで開通できるので簡単です。通常、申し込みからたった数分で、インターネットに繋がります。
対応機種は、iPhoneだとXS以降。Androidでは、GooglepixelやGalaxyなど一部機種がeSIMに対応しています。
IT大国インドでは「ネット接続」を前提としたサービスが拡大中
一筋縄にはいかない、インドでのネット接続。しかも、世界の「IT大国」といわれるインドなだけあり、ネット接続を前提としたサービスが進化し、アナログさがどんどん消えています。
結局のところ、多少高くとも日本の空港でWi-Fiルーターをレンタルするか、SIMを調達して頑張って接続する、eSIM対応のスマホを使う、現地であまりネット利用しないなら「海外ローミング」のサービスを利用するなどが無難ではないでしょうか。
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