台北の空港、どっちが便利で安い?旅のプロが教える「松山」「桃園」の使い分けテク

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2024/02/07

日本から近い海外として人気が高い台湾。その台湾の首都である台北には「台北松山(ソンシャン)空港」と「台北桃園(トウエン)国際空港」、この2つの空港があります。どちらの空港にも、日本と台北を結ぶ路線が多く運航されています。

ただ、空港の立地が違ううえ、大手航空会社とLCC(格安航空会社)、運賃などにも差があります。どちらの空港が便利なのか、運賃が安いのはどちらか、また、空港施設の充実度なども合わせ、台北を何度もさまざまな航空会社で訪れている筆者が、最新事情も交えて紹介します。

松山空港と桃園空港、台北中心部に近いのは?

台北松山空港でのエバー航空の飛行機と「台北101」image by:ChenHao_Kuo/Shutterstock.com

まず、2つの空港、その最大の違いは「空港の立地」です。台北松山空港は台北中心部にある一方、桃園空港は台北市の西、約40kmの場所にあります。

台北中心部にある台北松山空港は、どこへ行くにも便利。空港に着いてすぐ、地下鉄(MRT)やタクシーでホテルへすぐ移動でき、その運賃も近いだけにとても安く済みます。ターミナルも大きくなくコンパクトなので、空港内の移動も速いです。

桃園空港と台北駅を結ぶMRT image by:Shutterstock.com

一方、桃園空港は、第1と第2それぞれターミナルがあり、国際空港なだけあってどちらも大きな施設。そして、台北中心部からやや離れているため、ホテルからの移動時間がかかります。

例えば、桃園空港から台北駅(台北車站)までリムジンバスで約50分、桃園MRTだと最短35分。タクシーだと最低1,000~1,500台湾ドル(約4,700~約7,000円)程度はかかります。予約定額制のタクシーもあります(深夜・早朝などは追加料金がかかる場合あり)。

大手エアラインかLCCか、航空券が安いのは?

台北松山空港に着陸アプローチする羽田からのJAL便 image by:シカマアキ

台北松山空港は小さな空港のため、乗り入れる航空会社が限られています。日本線の場合、「ANA」「JAL」「チャイナエアライン」「エバー航空」の大手4社で、東京・羽田空港を結ぶ便のみです。

桃園空港は大手航空会社からLCCまで多くの便が就航する image by:シカマアキ

一方、桃園空港は、東京・成田空港や大阪・関西空港、中部国際空港(セントレア)、福岡空港、那覇空港、仙台空港など日本各地からの便が多く就航しています。

ピーチ・アビエーションやタイガーエア台湾などLCC、台湾の航空会社で話題のスターラックスも、すべて桃園空港が発着です。


航空券の価格は、台北松山空港発着の便が人気の羽田便で台北中心部に近いため、ビジネス利用も多く、やや高め。桃園空港発着の便は大手航空会社とLCCが競合していることもあり、リーズナブルです。

空港のターミナル、施設が充実しているのはどちら?

桃園空港は近代的なデザインのターミナル image by:YAO23/Shutterstock.com

空港のターミナル、その充実度で比較すると、規模が大きな桃園空港が上です。第1ターミナルと第2ターミナルがあり、それぞれ大きなフードコートや多くのお土産ショップ、コンビニエンスストア、さらに、航空会社ラウンジなどもたくさんあります。

桃園空港第2ターミナルの一般エリア。フードコート、コンビニ、展望デッキもある image by:シカマアキ

深夜便・早朝便に便利なカプセルホテルが空港内にあります。大手チェーン系ホテル「ノボテル」も、桃園MRTやシャトルバスなどでアクセスできます。

数年前に第2ターミナルの南北に展望デッキ(無料)がオープンし、飛行機撮影の愛好家にも人気。その展望デッキがある手前のフロアは近年リニューアルされ、コンビニエンスストアもあって座席数も多く、広々としてちょっと休憩するにもおすすめの場所です。

台北松山空港の国際線ターミナル。MRTの駅が目の前ですぐ移動できる image by:Jack Hong/Shutterstock.com

一方、台北松山空港は、ほぼ1つのターミナルに「国内線」「国際線」のみ。しかしながら、多くはないものの、レストラン・カフェやお土産ショップ、コンビニエンスストアなど必要な施設はそろっています。ラウンジに関しては1カ所のみで、航空会社の直営ラウンジなどはないのでご注意ください。


台北乗り継ぎで海外へ行くのに便利な空港は?

台湾のチャイナエアラインは世界中に路線ネットワークを持つ image by:シカマアキ

台湾の大手航空会社には「チャイナエアライン」と「エバー航空」があります。いずれも日本など短距離路線のほか、アジア各国、アメリカ・カナダやヨーロッパなどの便も運航しています。

日本から直行便を利用するより台北乗り継ぎ便の運賃が安い場合や、地方空港だと成田発着の便より、台北乗り継ぎのほうが便利なことも。国際線のほとんどは、桃園空港発着。そのため、台北で乗り継ぎ利用であれば、桃園空港の一択です。

桃園空港と台北松山空港を結ぶ直通のリムジンバス image by:Rayman Cheuk Wai-man/Shutterstock.com

もし、台北松山空港と桃園空港を行き来する場合、直通のバスが安くて便利で、運賃は日本円500円ほど。鉄道利用だと台北駅(台北車站)で乗り換える必要があり、タクシーだと桃園空港~台北市内とほぼ同じ料金がかかります。

台湾の地方へ行く場合、国内線は?台湾新幹線は?

台湾国内線を運航するユニー航空 image by:JENG BO YUAN/Shutterstock.com

台湾の国土は小さいながら、国内線もあります。航空会社は、エバー航空グループの「立榮(ユニー)航空」とチャイナエアライングループの「華信(マンダリン)航空」です。

台北だと、松山空港の発着です。就航先は、金門(ジンメン)、台東(タイトウ)、北竿(ベイガン)、南竿(ナンカン)、花蓮(ホワーリエン)など。これらの場所へ飛行機で行きたい場合、羽田松山便が同じターミナルで乗り継ぎができて便利です。

台湾新幹線(台湾高速鉄道)image by:leungchopan/Shutterstock.com

一方、台湾新幹線(台湾高速鉄道)で台中、台南、高雄(左營)などへ行く場合、桃園空港が便利。桃園MRTで、所要17~20分で高鐵桃園車站(高鉄桃園駅)へ向かいます。ここから台湾新幹線に乗るほうが、台北駅(台北車站)よりも所要時間が短く、運賃も安く済みます。

なお、台鉄(台湾鉄道)の桃園駅は、高鉄桃園駅と駅の場所がまったく違い、空港からも離れています。台鉄に乗る場合、台北駅(台北車站)の利用がおすすめです。

台北で2つの空港を上手く使い分けて台湾旅行を楽しむ!

台北中心部にある台北松山空港 image by:シカマアキ

台湾旅行で、もし台北とその周辺だけであれば、2泊3日で楽しむことができます。現地での時間をできるだけ多く取りたい場合、台北松山空港の利用がおすすめ。ただ、旅費がやや高くなります。

コストパフォーマンス重視でリーズナブルな台湾の旅がしたいなら、「桃園空港」が良く、大手航空会社とLCC、運賃や時間帯などによって選ぶことができます。

現地時間をさらに有効活用できる深夜便・早朝便があるのも、桃園空港の発着便。空港の充実度でも、松山空港より上です。

台湾は、他の国・地域と比べて治安が良く、日本語での案内も多いため、比較的旅行がしやすいと言えます。現地のグルメも日本人の口に合いやすく、台湾茶はおいしく、台北だけでも故宮博物院や台北101、おしゃれなカフェなど見どころが点在し、リピーターも多いです。

自分の台湾旅行に合わせ、台北にある2つの空港をその都度で上手に選ぶことも、旅行テクニックの1つと言えるでしょう。

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ジャーナリスト・フォトグラファー。飛行機・空港、旅行、ホテル、グルメなどをメインに、国内外で取材、撮影などを行う。雑誌やWEB向けの記事、写真や旅行などのセミナー講師も務める。元全国紙記者。大阪在住。

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