【絶景秘湯】こんなところに温泉が? 大地の恵みを感じる「ワイルド」な全国の温泉

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2024/04/13

今や日本人はもちろん、外国人にも人気が高まる温泉。温泉の楽しみ方は実に幅広く、奥も深い。それゆえ、知れば知るほどもっと知りたくなる!わけですね。

温泉を語るときの多くが泉質とか宿の居心地を基準にすることがほとんどなので、今回は趣向を変えて「ワイルドさを楽しむ温泉」を紹介したいと思います。

水平線を眺め、大海原と一体化「瀬石温泉」/北海道

「瀬石温泉」image by:小林繭

温泉天国、北海道は手付かずの大自然に囲まれた地。そんな土地柄、当然温泉の在り方もワイルドでたくさんのワイルドな温泉と出会える場所です。

知床半島、羅臼町。根室海峡の海岸沿いにある「瀬石温泉」は、干潮時に出現し満潮時にはまた海の中に没する、いかにも北海道らしいダイナミックな海中温泉。

「瀬石温泉」image by:小林繭

道路から丸見えとしか言えませんが、ここは北海道、知床半島の先っちょ。そう車通りも人通りもない場所なので、気にせず大自然と一体化してみて。晴れた日には国後島を望めます!

ちなみに脱衣所はありません。潔いほどに湯船のみ!入浴可能な期間は7月初旬〜9月下旬ごろで、利用の際はすぐ手前にある番屋の方へ一言声かけを。

  • 瀬石温泉
  • 北海道羅臼町瀬石
  • 0153-87-2126(羅臼町産業創生課)
  • 知床斜里駅から車で約2時間30分
  • 料金:無料
  • 定休日:なし(9月下旬~6月は休業)
  • 利用時間:日の出~日没の干潮から2時間後(高波、清掃時は入浴不可)
  • 羅臼町ホームページ

憧れの白鳥と混浴「和琴温泉露天風呂」「コタン温泉露天風呂」/北海道

「和琴温泉露天風呂」image by:photoAC

屈斜路湖に突き出た和琴半島の付け根に位置する「和琴温泉露天風呂」では、なんと、目の前の湖で白鳥が泳ぐ姿を眺めながら温泉を楽しめます。

玉砂利の下からこんこんと湧き出る底湧タイプの湯で、湯温は熱め。簡易の脱衣所はありますが、完璧な混浴。この際、もう白鳥も男性も女性もおんなじ生き物だよね!という気分になりますが、近くにキャンプ場があるのでシーズンによってはキャンプ客で落ち着かないかもしれません。

「コタン温泉露天風呂」image by:Shutterstock.com

車で10分ほどの距離にある「コタン温泉露天風呂」も同じく、屈斜路湖に面して白鳥を眺める湯浴みが叶う温泉で、こちらは強烈なタール臭の湯。


男性はどちらも気軽に楽しめると思いますが、女性はまわりに人のいないタイミングを狙っての入浴となるので、タイミングが合うことを祈ります。

「コタン温泉露天風呂」はすぐ横に共同浴場があるので、露天が叶わなかったときには、せめて共同浴場でタール湯に浸かってお帰りください。

  • 和琴温泉露天風呂
  • 北海道川上郡弟子屈町屈斜路湖畔和琴
  • 015-482-2200(摩周湖観光協会)
  • 摩周駅から阿寒バス和琴半島行きで約35分
  • 定休日:なし
  • 利用時間:24時間
  • 北海道公式観光サイト
  • コタン温泉露天風呂
  • 北海道弟子屈町屈斜路古丹
  • 015-482-2200(摩周湖観光協会)
  • 川湯温泉駅から車で約20分
  • 料金:無料
  • 定休日:火曜/金曜の8:00~16:00は清掃のため入浴不可
  • 利用時間:24時間
  • 北海道公式観光サイト

ここは鍾乳洞!?析出物が造り出す冒険空間「然別峡かんの温泉」/北海道

5つの湯が楽しめる「ウヌカルの湯」 image by:小林繭

のっけから野湯や完璧な混浴ばかりが続いてすみません。ちゃんとした温泉旅館でワイルドを求めるなら、「然別峡かんの温泉」へ。

どう見ても鍾乳洞にしか見えませんが、こちらも湯船 image by:小林繭

大雪山国立公園内、勝・鹿追の山間深くにある、十一を数える自噴源泉を有する一軒宿で、その泉質の素晴らしさで有名。温泉に含まれる成分の析出物によって浴室がここは鍾乳洞か!?と見まごう空間となっています。

実際、二つある大浴場のうち「ウヌカルの湯」には5つの湯船が、「イナンクルの湯」には4つの湯船があり、とにかく浴場が広い!

ここは採掘場?と思う階段を裸で降ります。足元滑るので注意! image by:小林繭

石造りの階段を降りながら次の湯船を目指すあたり、そして階段の向こうに広がる茶色く変色した岩と石だらけの空間はかなりインディー・ジョーンズちっく。

露天からは首を伸ばすと、すぐ横を歩く鹿たちの姿を見ることができます。秘湯の名にピッタリの山奥の一軒宿なので、携帯の電波も繋がりません。訪れる多くの人は山登り客か、私のような温泉愛好者ですが、山登りをせずとも十分冒険気分を味わえます。

訪ねた際、ネパール人の若いスタッフの方々がたくさんいらっしゃったのも、実に納得。ネパールは、かのヒマラヤ登山の歴史と文化が根付いた地ですからね。

  • 然別峡かんの温泉
  • 北海道河東郡鹿追町字然別国有林145林班
  • 050-5319-4068
  • ホームページ

天然滝壺温泉!で滝の湯に打たれる「川原毛大湯滝」/秋田県

「川原毛大滝湯」image by:photoAC

秋田県湯沢にある「川原毛大滝湯」は、温泉が滝となって流れる滝湯。滝湯だけでも珍しいのに、プラスしてその滝壺がまんま露天風呂の湯船となる、自然のミラクルが重なった温泉です。

image by:photoAC

滝の高さは20m。ドバドバと頭上から注がれる湯を目の前に眺めながらの入浴が叶うとは、すごいことです。しかも源泉はph1.4の強酸性。この源泉が1km上流で沢水と合流し混ざりあうことで入浴できる温度となり滝を落ちてくるという奇跡。これぞまさに自然の恵がもたらす天然露天風呂。

11月上旬~5月上旬の冬期間は道路が閉鎖となる山深い場所に位置するため、温泉を楽しむのに適温な時期は7月上旬から9月上旬。シーズン中は簡易脱衣所も設置されます。こちらは水着着用がルールとなっているので、水着をお忘れなく。

  • 川原毛大湯滝
  • 湯沢市高松大檜内山
  • 0183-55-8180(湯沢市観光・ジオパーク推進課)
  • 料金:無料
  • 適温期間:7月上旬から9月中旬ごろ
  • 秋田県公式観光サイト

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