「α世代」ってなに?Z世代とも微妙に違うイマドキ親子のリアルな関係性

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2024/05/10

昨今、最も大きな注目を集めている「Z世代」。SNSが発展したデジタル時代に生まれ、他世代を牽引する流行を作り出す世代として活躍を見せていますが、すでに次世代の台頭も囁かれています。それが「α世代」です。

Z世代に次ぐ、2010~2024年ごろに生まれた世代である「α世代」。Z世代よりさらに激動の環境変化が起こると考えられるα世代の研究を行うべく発足したのが「α世代ラボ」です。最新の調査「α世代の親子関係・将来観」から、α世代の動向を見てみましょう。

親子の会話が激減しているように見えて、実は無言で同じコンテンツを楽しんでいる?

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社会、文化、技術面のすべてに急速な変化が予想される現代。少子化も進む中、貴重な子供たちのリアルな声は非常に重要です。「α世代ラボ」は、そんなα世代の価値観を探り「α世代と社会・企業をつなぐ」をコンセプトに研究と情報発信を行っています。

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2024年現在は中学生以下にあたるα世代。今回の調査「α世代の親子関係・将来観」では、その価値観が見えてきます。まず、親を対象とした「子供との会話時間は1日どれくらいですか?」という質問を見てみましょう。

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その結果は、「30分~1時間未満」が30.8%、「30分未満」が12.2%となり、4割以上が「1時間未満」という結果に。非常に少ないように感じられますが、この結果に影響を及ぼしているのが「スマホ」や「タブレット」。

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α世代に向けた「何をしているときが楽しいですか?」という質問で、1位を獲得したのは「ゲーム(TV、タブレット、スマホ含む)」でした。2位の「友達と遊ぶ」を僅差ながら上回っています。

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3位には25.7%で「SNS(YouTube、TikTokなど)」もランクインしており、ネットを通じたコミュニケーションはあれど、α世代は「1人遊び」が日常的になっており、むしろ好む傾向にあるようです。

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1人遊びに慣れ、スマホやタブレットに集中していることで、親子で会話をする時間が短くなっている様子のα世代。そこで「子供との共通の趣味はありますか?」という質問をしたところ「ある」が58.2%となりました。

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「共通の趣味」の内容について聞いてみると「推し活」が挙がっており、同じアイドルを一緒に応援したりと仲睦まじい様子が想像できます。


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そして「子供からの影響で好きになったコンテンツはありますか?」という質問でも、「ある」が41.3%という支持率に。コンテンツの内容については「アニメ」に投票が多く集まっています。

α世代の親子は「会話」は少なくなっているものの、どうやらスマホやタブレットを駆使して、YouTubeや動画配信サービスなどで一緒に同じコンテンツを楽しんでいるようです。新世代とその親とで、年代を問わず「嗜好性の相似」が進んでいるといえそうです。

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続いて、親世代に向けた「子供へは褒めることと叱ることどちらが多いですか?」という質問では「褒めることが多い」の総合数が7割を超える結果に。圧倒的に「褒める親」が増えていることがわかります。

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一方、α世代に「自分のことが好きですか?」と質問すると、およそ92%が「自分のことが好き」と回答。α世代の親が「褒めて育てる」傾向にあることで、α世代の子供たちの「自己肯定感」も高まっているようです。

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さらに、α世代の「お金」事情についても調査が行われています。「2024年はお年玉をいくらもらいましたか?」という質問では、19.7%で「10,000~15,000円未満」がトップとなっています。

その前後となる「5,000~10,000円未満」「15,000~20,000円未満」は同率となっており、年齢やお年玉をくれる親族の数によっても変わってくるものの、この3項目がボリュームゾーンの様子。

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そして「お年玉は何に使いますか?」という質問では、74.2%で「貯金」が1位という驚きの結果に。円安を筆頭に不安定な情勢が続き、インフレ時代に直撃している親が倹約に励んでいることが、α世代にも節約意識として広がっているのかもしれません。

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そんなα世代に向け、最後に「将来つきたい職業は何ですか?」と質問したところ、男子の1位は「プロ野球選手」、女子の1位は「パティシエ」という結果に。男子の結果は、世界的スーパースターとなった「大谷翔平選手」の影響だと考えられています。

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注目すべきは、男子の2位、女子の5位にランクインしている「インフルエンサー(YouTuberなど)」。この結果からも、α世代は日常的にYouTubeを鑑賞していることが推測できます。

α世代ラボ所長は『多様性の時代、周囲の教育により「他と同じじゃなくてもいい、他と違っていい」というような価値観がα世代には根付いている』とコメント。

見たいものを自由に取捨選択できるYouTubeの人気や、自分らしさを認めてもらえる「褒め教育」が重要なポイントになっているようです。

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美容師・ヘアメイクを経て映画業界に転身。フリーの記者カメラマンとして国内外のレッドカーペット取材や俳優インタビューを行いながら、来日イベントの企画運営・PR、記者会見や舞台挨拶のMCなど洋画をメインに活動。現在は育児のため仕事をセーブし、ライターとして幅広いジャンルの記事を執筆中。

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