ポツンと浮かぶ夏の絶景スポット…沖縄で楽しめる「無人島」7選
「幻の島(浜島)」で珊瑚の森をお散歩
八重山の小浜島の沖合、船で約10分の場所に「幻の島」と呼ばれる島があります。ネーミングだけでワクワクしますが、潮が引いている時間帯だけその姿を見せることから「幻の島」の名が。正式名称は「浜島」です。
このあたりは石垣島と西表島の間に広がる日本国内最大のサンゴ礁海域「石西礁湖」に位置するため、見事な珊瑚が見られるポイントでもあり、島上陸とシュノーケリングを楽しむスポットとして人気を呼んでいます。
この「幻の島」へ渡るには、定期船は運行されていないので、ツアー参加が必須となりますが、小浜島のほか、竹富島、石垣島からもツアーが開催されているので、アクセスは良好。
2時間ほどの滞在のものから合わせて他スポットをまわったり、ダイビングと組み合わせたものなどバラエティー豊かなメニューが用意されているので、お好みに合わせて楽しむことができます。
「幻の島」周辺では水面から覗くだけで豊富な種類の珊瑚と、珊瑚に棲みつく豊かな魚影が楽しめるので、水中に潜ることができない初心者シュノーケラーにもおすすめです。
珊瑚の欠片でできた島「バラス島」
西表島と鳩間島の間に浮かぶ面積1キロ平方メートルほどの小さな珊瑚の欠片でできた島が「バラス島」。
この島も潮の満ち引きによって姿を現したり、海の中に沈んだりするので、上陸は引き潮のタイミングを狙います。島の周辺にはカラフルな熱帯魚が泳ぎ、浅瀬でもその元気な姿を楽しむことができます。
バラス島へ行くには西表島からツアー参加が一般的ですが、石垣島や鳩間島から参加のツアーも開催されています。
バラス島上陸だけを目的とするならシンプルなシュノーケリングツアーがおすすめですが、せっかくなので西表島の他の大自然スポットや「鳩間島」上陸とセットになったツアーも楽しいと思います。また、マジックタイムを狙ったサンセットツアーもあるので、楽しみ方がいろいろと選べるのもポイントです。
カヤックで訪ねたい「ユニの浜」
宮古島、伊良部大橋の脇に潮の満ち引きで現れるのが「ユニの浜」です。“ユニ”とは宮古島の方言で“盛り”という意味。干潮時に出現するこんもりとした砂浜の様子からこの名がついたのだそうです。
「ユニの浜」に行くためにはツアー参加が必須ですが、よくある船に乗って行って上陸というパターン以外に、宮古島からカヤックで行くツアーが人気です。
宮古島の沿岸から「ユニの浜」までの距離は約1.4km。自分でカヤックを漕ぎながら、いつもよりもずっと低い海に近い視線で宮古ブルーに輝く海を眺めるのは、それだけで特別な体験と呼べるもの。
干潮時が夕方のタイミングにあたったときには、サンセットタイムのツアーも開催されていて、こちらもおすすめ。サンライズやサンセットタイムに上陸して、島でヨガをするというツアーも。「ユニの浜」で、宮古島の新たな魅力に触れてみてはいかがでしょう。
無人島と一言でいっても、それぞれに大きさや立地が異なり、それゆえ魅力も楽しみ方もさまざま。本格的にシュノーケリングを楽しみたいなら、絶対的に慶良間の「安慶名敷(あげなしく)島」がおすすめですし、海だけじゃなく滝やトレッキングも一度に楽しみたいという欲張りさんは「バラス島」がぴったり。
余談ですが、沖縄県の島の総数はなんと691(令和4年調べ)!そのうち人が住む有人島が沖縄本島を除いて39(つまり、沖縄本島を入れると40)なので、なんとそのほとんどが無人島です(無人島と言っても人が住んでいないだけで、所有者は存在。無人島だからといって勝手に訪ねることはできないのでご注意ください)。島の数の多さにもびっくりしますね。この夏こそ憧れの無人島上陸を計画してみては?
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