大野から、水への恩返し。海外支援型地域ブランディングに注目集まる
支援を通してプロジェクトを広めていく
様々な形で国内外に水の豊かさをアピールしてきた「Carrying Water Project」ですが、その一環として2016年1月、東ティモールの支援を行うことを決定しました。では、ここに来てなぜ「海外支援」なのでしょうか?
世界に目を向けると、農作物のための水が足りなかったり、きれいな水が飲めなかったり、まだまだ人が生きていくのに十分な水源が確保できてない地域がたくさんあります。
」特に東ティモールはアジアで最も「清潔で安全な水源の確保」に苦しむ国と言われています。そして安全な水を手にすることが出来ない小さな子どもたちが、今日も命を落としています。
そんな小さな命を守るため、来年2017年1月よりユニセフが実施する水支援プロジェクトをサポートするかたちで、大野市による東ティモール支援がはじまります。子どもたちが清潔で安全な水を手にすることが出来るようにするのが目的です。
山の湧き水を水道管で麓まで引いてくる「重力式給水システム」の設置や、「大野名水マラソン」などでの寄付の募集。現地の人々と直接触れ合う交流機会などを設けていくことも検討しているそうです。
地域ブランディングの新しい形
このプロジェクト、全国の地方自治体では初となる「地域と使途を明確にした支援」なんです。子どもたちへ水を運ぶという東ティモールへの支援を行うことによって、「水で未来を拓くまち=大野市」を世界へ発信し、ブランドを確立していきます。
また、水に困っている地域への支援や交流をすることによって、大野市民が自らのアイデンティティをより深く理解するきっかけを作ります。同時に、目に見える支援を体験することで、水に恵まれた大野市民一人ひとりが「水への恩返し」を行う機会にもなります。まさに、地域の外にも内にも強く影響を与えられるブランディングといえるのではないでしょうか。
新しいブランディングの方法で世界からも注目が集まるであろうこのプロジェクト。大野市の新しい試み、これから大野市と東ティモールがどう変わっていくのか、要注目です。
- source:Carrying Water Project
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