まだ日本が魅力に気づいていない?ドイツ人が熱狂する「シュパーゲル」料理
皆さんは「シュパーゲル(spargel)」という野菜をご存じですか?日に当てずに栽培され、シャクシャクとした食感と、ジューシーでほのかに苦くて甘い、ホワイトアスパラガスです。
日本国内では、缶詰や瓶詰のイメージが強い食材でしたが、近年ではフレッシュなものが店頭に並ぶようになりました。
ホワイトアスパラガスは、ヨーロッパではドイツを始め、フランス、ベルギー、オランダなどで春になると広場に露店がでるほど、みんな大好きな食材なのです。
今回は、ドイツ旅行でぜひ楽しんでいただきたい、シュパーゲルの魅力についてご紹介していきます。
目次
※本記事は新型コロナウイルス感染拡大時のお出かけを推奨するものではありません。新型コロナウイルスの海外渡航・入国情報および各施設の公式情報を必ずご確認ください。
ビールよりドイツワインとの相性最高!/ベルリン
ドイツでは4月から出回り、お終いの日は決まっていて、毎年6月24日まで。スーパーマーケットでも、入り口付近の特等席に積みあがるように盛られていますし、レストランでも、季節限定でシュパーゲルメニューがあるところが多くあります。
茹でたシュパーゲルにかけるソースは、シンプルな溶かしバター。もしくはバターやレモン、卵黄で作る濃厚なオランデーズソースが一般的です。
どちらも甲乙つけがたいのですが、ポテトが添えられている場合には、オランデーズソースがおすすめ!
ベルリンでは、シュパーゲル7本がリーキでくるりと束ねてあって、おしゃれな盛り付けで届けられました!
オランデーズソースの量にびっくりしちゃいましたが、コクがあるのにくどくなく、ジューシーなシュパーゲルにぴったり。
ドイツといえばビール!と思われるかもしれませんが、実はコクのあるドイツワインと相性がよいですよ。
- Restaurant Hackescher Hof
- Rosenthaler Str. 40-41, 10178 Berlin
サラダやパスタにもシュパーゲルがいっぱい/ドレスデン
ドイツ人にとって、春の風物詩のシュパーゲルは、さながら日本人にとっての桜のようです。どの街でも栽培されていて、「うちの街のが一番!」と自慢が聞こえてくるようです。
茎が真っ直ぐで太いもの、穂先が閉じているものが上級品とされていて、味も折り紙付き。ドレスデンでは、サラダとパスタをいただきました。出てきてビックリだったのは、その太さと重量感、これはヒットです。
シュパーゲル、ルッコラ、いちご、フェタチーズのサラダは、立派なシュパーゲルがたっぷりと入り、オリーブオイルとバルサミコの香りも良いものでした。
グリーンとホワイトの両方のアスパラガスを使ったフェトチーネは、オイルベース。パスタが見えないくらいパルミジャーノがかけられ、濃厚でクリーミーな仕上がり、それに負けないシュパーゲルのシャキッとした食感のなかからでてくるほろ苦さと甘みに思わず頬が緩みます。
- F0rsters
- Weisse Gasse 5, 01067 Dresden
ちなみに、ドイツではシンプルに茹でてソースをかけて前菜にもしますが、ポテトを添えると食事にもなります。
また、ハムやシュニッツェルに添えていただくことも。前菜にも、メインにも、添え物にもなるシュパーゲルってすごいですよね。
- Restaurant de Saxe
- Neumarkt 9, access via Landhausstrabe 2, 01067 Dresden
ハムと一緒にいただく伝統的なシュパーゲル/ポツダム
伝統的な食べ方は、茹でたシュパーゲルとハムとのハーモニーを楽しむものなんだそうです。
冬に仕込むハムが、春に熟成し食べごろになるから!旬がなくなりつつある現代では、想像がつきにくいですが、春の喜びの二重奏なのかもしれません。
ポツダムのレストランでは、生ハム添えのメニューがありました。ジューシーで爽やかなシュパーゲルに、生ハムの塩味、優しい味のオランデーズソースの取り合わせもステキです。
- Cafe Restaurant Babette
- Brandenburger Str. 7, 14467 Potsdam
空港にもシュパーゲルメニュー発見!/ベルリン
シュパーゲルをたらふく食べての帰国日、ベルリン・ブランデンブルク国際空港でもシュパーゲル発見。
さすがドイツ。シュパーゲルのクレープ巻は初めての経験でしたが、もっちりしたクレープとシュパーゲルもあうんですね。
- Leysieffer im Airport Berlin Tegel
- Boulevard Tegel, Saatwinkler Damm, 13405 Berlin
春の訪れとともに、そわそわしだすシュパーゲル祭りも毎年6月24日でお終い。また来年のこの時期を待ち望む日がやってきます。
日本でも、タケノコ、タラの芽、フキノトウなどが出てくると心躍るものですが、ドイツではシュパーゲル!各国にある風物詩を探しながら、海外を訪れてみてはいかがでしょうか。
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