サザエに似ている不思議な階段も。世界の歴史ある美しい「らせん階段」
グルグルと回りながら続く、らせん階段。その美しさは、たとえようがありません。そして、世界には目を見張るような魅力を放つらせん階段が数多く存在します。今回は日本と海外の美しいらせん階段をご紹介します。
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クイーンズ・ハウス/イギリス
イギリスのロンドンのグリニッジ公園にある「クイーンズ・ハウス」は、17世紀のイングランド王・ジェームズ1世が、王妃のアン・オブ・デンマークに贈り物として造られたといわれています。そして、なんとここには幽霊が出るというウワサのらせん階段があります。
その名も「Tulip Stairs」と呼ばれるこのらせん階段は、実際に行ってみると天窓から日かが入る美しい螺旋階段です。なんでも、かつてここで幽霊の写真が撮られたことがあるそうで、それがウワサのもとになったそう。
ヴァチカン美術館/ヴァチカン
ヴァチカン市国にある「ヴァチカン美術館」は、世界的に有名で大規模な美術館です。膨大な歴史的価値のある美術品のコレクションはもちろん、来館者の目を引くのが出入り口近くにある二重らせん階段です。
上りと、下りが交差しないように設計されており、来館者は美術品鑑賞の前に美しい階段を楽しんでみてはいかがでしょうか。
レガレイラ宮殿/ポルトガル
ポルトガルのシントラにある「レガレイラ宮殿」は、12世紀に建てられました。
当時の王族の別荘として建てられたため、広い庭園があり、そちらにらせん階段状になった井戸「Poco Iniciatico(英:Initiation well)」があります。深さ27mで9つの階層からなっており、ダンテの『神曲』をモチーフに作られたそうですよ。
ガリシア民族博物館/スペイン
スペインのガリシアにある「ガリシア民族博物館」は、13世紀に建てられた旧ドミニコ会のサン・ドミンゴ・デ・ボナバル修道院の建物を使った博物館です。当地の文化や歴史、庶民の生活を中心に展示されています。
こちらのらせん階段は、三重構造という非常に珍しい作りになっていますが、一番上の階にたどり着けるのはこの3つのうちの1つだけなんですよ。
会津さざえ堂/福島県
日本にも美しいらせん階段を間近で見ることができる場所があります。それが福島県会津若松市にある「会津さざえ堂」です。
正式には「旧正宗寺円通三匝堂」といい、1796(寛政8)年に作られた仏堂で、国の重要文化財に指定されています。内部はらせん構造の回廊となっており、この「さざえ堂」という名称は、らせんの形状や外観がサザエに似ているからだそうです。
「らせん階段」というものには、何か人の心を惹きつけるようなものがあるようです。見た目の美しさだけではなく、上り下りするときにもファンタジックな気分にさせてくれますね。
日本国内にも灯台をはじめとしたらせん階段を登れるスポットはいくつもあるので、ぜひお出かけする際は不思議な体験を楽しんでみてはいかがでしょうか。
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