神秘のパワーを全身で。日本の最南端「石垣島」の地下に広がる幻想的な鍾乳洞

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2024/03/06

何万年という気の遠くなる歳月をかけて作られる鍾乳洞。パワースポットとされる場所も多く、一度は訪れてみたい!と考えている方も多いのでは?

岩手県の龍泉洞、山口県の秋芳洞などが全国的に有名ですが、日本最南端の石垣島にも鍾乳洞があります。さすがは自然に囲まれた石垣島、海あり山ありさらに鍾乳洞まで。今回は石垣島観光でぜひ訪れたい「石垣島鍾乳洞」をご紹介します。

島で一番大きい「石垣島鍾乳洞」はどこにある?

image by:石黒まり花

自然豊かな石垣島には、鍾乳洞が何カ所かあります。有名なのは北部に位置し、海とも繋がっているサビチ洞ですが、島の南部にある「石垣島鍾乳洞」は島で一番大きな鍾乳洞となっています。

image by:Shutterstock.com

石垣島の南部ということで、日本最南端の鍾乳洞となる石垣島鍾乳洞。全長3.2km、公開されているのは660mという巨大な鍾乳洞で世界で初めてイルミネーションに彩られた鍾乳洞となっています。

最南端とはいうものの車を使えば一周3時間ほどの石垣島。石垣市内にある石垣島鍾乳洞は石垣空港から車で30分ほどの場所とアクセスも抜群で、市街地から国道208号線を北上すれば到着です。駐車場も完備されています。

鍾乳洞に入るにはチケットが必要。どこで買える?

「ようこそ(おーりとーり)」の看板がお出迎え image by:photoAC

車を止めて敷地内に入ると、いかにも沖縄!といった庭園や建物が見えてきます。南国植物が育てられる園内に、どこからともなくヤギの鳴き声が聞こえて来てのんびりした雰囲気が漂います。「ようこそ」と書かれた黄色い看板を左に進めば券売所があります。

石垣島鍾乳洞は特に人数制限などは設けられていないため、チケットは当日購入でも可能。営業時間は9時から18時半(最終入場は18時)、大人一人1,200円、子供600円となります。

青い空の下、しっかりとお手入れされた南国植物の庭園を歩いて鍾乳洞入り口へ向かいましょう。竜宮城を彷彿とさせる入り口をくぐれば、鍾乳洞はすぐそこ。入り口には沖縄のチョウチョ「オオゴマダラ」や、ヤシガニなども飼育されています。

いよいよ鍾乳洞の世界へ

image by:石黒まり花

庭園で熱帯の植物を見学し、石垣島の生き物にも触れた後、いよいよ鍾乳洞の入り口です。


階段を下るルートとなっているので、ベビーカーや車椅子での見学はできないので気をつけてくださいね。通路は整備されてますが濡れている道を歩くこともあるので、ヒールなどは履き替えるようにしましょう。

アナウンスを聞きながら階段を下ると、そこは暗い洞窟の中!自然が生み出した岩の芸術が次から次へと現れます。

①キラキラ光る鍾乳石

キラキラ光る鍾乳石 image by:Shutterstock.com

100年でたった1cmだけ削られてできるといわれる鍾乳洞。石垣島鍾乳洞はなんと20万年をかけて現在の姿になったとされています。

20万年前は、私たち現在の人類の祖先となる新人類が現れ始めたころとされています。想像を絶するような長い時間をかけて、そしてこれからも変化を続けていくのが鍾乳洞です。

石垣島鍾乳洞には変わった形の鍾乳石や、自然の力で光り輝く鍾乳石などがあります。それぞれ見やすく表示されているので、見落としてしまう心配はありません。

最初に現れるのが「キラキラ光る鍾乳石」。炭酸カルシウムでできている鍾乳石で、その炭酸カルシウムが結晶化した「カルサイト」の働きでキラキラと輝いて見えるそうです。お塩の結晶を固めたような不思議な鍾乳石です。

②神々の彫刻の森

神々の彫刻の森 image by:Shutterstock.com

どことなく優雅で柔らかな鍾乳石が見られる乙姫御殿、水の滴る音の響く水琴窟を抜けると現れるのが「神々の彫刻の森」と名付けられたエリア。この場所が世界で初めて、イルミネーションで飾られた鍾乳洞です。

地面から天井へと繋がる迫力満点の鍾乳石が赤、青、ピンク、黄色と色を変える様子は圧巻!神秘的な光景に思わず立ち止まってしまいます。

人の手が入り整然と整えられた場所ではないのに、人工的な光との相性も抜群。自然と科学の相乗効果が見られます。

③トトロ鍾乳石

トトロ鍾乳石 image by:photoAC

今から数百年後にはなくなってしまうだろう自然の芸術が「トトロ鍾乳石」です。トトロとは、もちろんスタジオジブリのあのトトロです。トトロの形をした不思議な鍾乳石があるんですよ。耳がピン!と立ったトトロ鍾乳石、お見逃しなく。

④化石も見つけよう

時を止めた鍾乳洞の中には化石も隠されています。見つかった化石には近くに表示があるので見つけやすいですよ。

シャコガイの化石があることから、かつてこの洞窟が海の中だったことが分かりますね。地殻変動や水位の変化を経て、地上に現れた鍾乳洞。不思議を探すのもおすすめです。シャコガイの化石ははっきり姿を残しているのでとても見応えがありますよ。


お土産物も忘れずに

ゆっくり眺めて30分ほどの探索となる石垣島鍾乳洞。出口を出ると沖縄名物のブルーシールアイスクリームの売店があったり、広々としたお土産物屋さんが併設されています。

ブルーシールアイスクリームでサトウキビ味やシークワーサー味のアイスをいただいて、石垣島土産を購入して旅気分を満喫できます。

石垣島鍾乳洞へGO!

今回は日本最南端の「石垣島鍾乳洞」をご紹介しました。のんびりビーチで過ごすのも石垣島の魅力ですが、時には石垣島の歴史と自然を感じる鍾乳洞もとても楽しめます。天候に関係なく楽しめる石垣島鍾乳洞、ぜひ旅のプランに加えてみては?

  • 石垣島鍾乳洞
  • 沖縄県石垣市石垣1666番地
  • 0980-83-1550
  • 大人1,200円/小人600円※小人は4歳から中学生まで
  • 9:00~18:30(最終入洞受付18:00)
  • ホームページ
  • image by:photoAC
  • ※掲載時の情報です。内容は変更になる可能性があります。
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元々インドア派だったはずが『恋する惑星』でウォン・カーウァイにハマり、初めての一人旅は上海へ。カメラ片手にどこへでも行くアクティブ旅女子になりました。現在は大学院に通いつつフリーライターとして、旅・アート・美容・ファッションをメインに活動しています。

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