空海が唐から持ち帰ったとされる、奈良県の名茶「大和茶」
今年の梅雨は雨が少なく毎日暑い日が続いていますが、夏はこれからが本番!熱中症対策のためにも、冷たい飲み物は欠かせないですよね。
奈良県が発行している無料メルマガ「大仏さんのつぶより情報」では、”鹿くん”が奈良名産の「大和茶」をオススメしています。大和茶の歴史から、夏にぴったりの「冷茶」の作り方も紹介していますよ。
暑いときのリフレッシュに、冷たい大和茶を!〜鹿くんのつぶやき〜
暑い日になると、熱中症予防の観点からも水やお茶などの飲み物は欠かせないものだよね。同じ飲むなら大和茶をぜひ! ってことで今回は大和茶のお話。
奈良にはいろんな発祥の地があるわけだけど、大和茶ゆかりの地は宇陀市榛原の仏隆寺(ぶつりゅうじ)。
大和茶は、806年、唐(いまの中国)からかの空海(弘法大師)が持ち帰り栽培したのが最初と伝えられ、仏隆寺には空海が唐から持ち帰ったといわれる茶臼も保存されているんだ。境内には野生化した茶樹が自生してるのも見られるよ。
寺伝によると、仏隆寺の創建は850年だから、その前になるんだね。仏隆寺を建立した堅恵(けんね/空海の高弟)は、空海の入唐にも随行した人物。空海が持ち帰った茶臼と茶の種は、唐の徳宗(とくそう)皇帝から拝受されたものらしいよ。
その後、お茶は全国で栽培されるようになり、静岡や鹿児島など、大きな生産地も登場してくるわけだけど、大和茶は香りが深くコクもあると変わらず人気があるんだ。
人気の秘密は、大和高原北部を中心とする標高200~500m、平均気温13~15℃の山間冷涼地に茶畑があるかららしい。
日照時間が短く昼夜の温度差が大きいのは良質なお茶の生産に適してるんだって。
最近は、世界的な和食ブームもあって海外への輸出も増える傾向にあるほか、健康ブームでもお茶はひっぱりだこ。緑茶に含まれるカテキンの、発がんを抑制したり免疫力を高める効果が期待されるとか、殺菌や抗菌作用も注目を集めてるよね。
さてさて、おいしいお茶を飲むためには、お湯・茶葉の量、お湯の温度、抽出時間が重要だけど、このあたりの話は細かいので、JAならけんのホームページを参考にしてもらおうかな。
では、ここで、最近人気の「冷茶」の簡単な入れ方を紹介しよう。
急須に入れるのはいつもの量の茶葉でオッケー。特別な茶葉を用意しなくて大丈夫。そして冷水を注ぐ。待つこと5~10分。凝縮されたうまみが味わえるよ。
ボトルを使ってたくさん作りおきもしたいね。1リットルのボトルなら、茶葉10~15g(大さじ2~3杯)を入れて水を注ぎ、冷蔵庫で4~6時間冷やす。ノドが渇いたとき、ガブガブ飲みのにもオススメ。
時間がある時は、茶葉を入れた急須やボトルにいっぱいの氷を入れて、常温に置き、氷がとけたら出来上がり、という方法もあるよ。
お中元には大和茶詰め合わせをぜひ!
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