きっかけは教え子との約束。駅弁の「掛け紙」で有名になった高校教師
駅弁がつなぐ縁
教職員は夏休み、冬休みなどがあるので、掛け紙収集がしやすいと思われがちだが、実は、休み中も出勤日や研修などがびっしりで忙しい。ある夏、やっと3日連続で休みが取れたので、まず飛行機で宮崎に行き、鹿児島、八代と回り、立ち売り駅弁で有名な折尾へ。その日の夕方には飛行機で北海道に飛ぶという離れ業をやったこともある。しかし、それも上杉さんには至福のときだ。
駅弁世界では有名人なので、訪問した先で大歓迎されることも珍しくない。
福岡の折尾駅では「かしわ弁当」の店の人たちが「歓迎!」と書いた紙を持って、ホームで待っていてくれた。ホームページを通じて知り合った人たちとの交流もある。駅弁がつなぐ縁だ。
コレクションの中には、日本以外のものもある。樺太、台湾、朝鮮そして満州。かつて日本が鉄道を敷いた場所には必ず駅弁がある。それ以外では、滅多にない。駅弁は日本の文化なのだ。
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